キュウリに被害移行中・・・害虫被害ローテーション!
2016/09/05
2016/08/12に苗を土壌に定植したキュウリ。
葉色も良くなり土壌に定着し、弦も伸び始めた頃、
早速、アブラムシ被害の洗礼を受けることになりました。
しかしそのお蔭でしっかりと防除・駆逐する手段が確立できいい経験になりました。
目次
害虫被害ローテーション!キュウリに被害移行中・・・
畑を始めてから2期目である夏植えの秋キュウリの定植を行って、
早速、アブラムシの被害を受けています。
畑ではこれまで、 最初、黒色のアブラムシ被害をゴボウで受け、
次に、ミツバの若芽に黄色のアブラムシが付き、立ち枯れ。
その後、人参にもアブラムシが付き、
さらに露地で無防備に栽培していたハクサイには大発生してきました。
- ミツバ
- ゴボウ
- ニンジン
- ハクサイ
- キャベツ
- レタス(少々)
- オクラ
- キュウリ
とまぁ、アブラムシの発生を受けるたびに、
弱っている葉であれば、葉ごと切除して焼却。
葉が元気なうちは、葉裏に牛乳スプレーをしたりと苦慮してきました。
オクラが直近で被害を受けていた株ですが、
オクラでは葉の9割近くを切除・焼却する暴挙に出てみました。
意外と枯れることなく今も実を付けています。
まぁ、駆逐しても駆逐しても、
どこに居たのかちゃんとまた増えてくるものなんですね。
現時点では、未だ有効な防除方法には出会えていません。
その後「しっかりと効果が出た手段」は後述しています。
※現時点で薬剤使用は候補外。
効いてはいるのかもしれませんが、
数に追いついていないという状況だったのかもしれません。
- 牛乳
- ストチュウ
- 鉄腕DASH農薬
- ベニカマイルド
- アーリーセーフ(自然派志向農薬)
未だ、防除の有効策が見つかっていないまま、
新たに植えたキュウリへと移行してきました。
なお、春植えのキュウリでは私が気づいていなかっただけか、
真夏に株を撤去する際、
アブラムシが寄生していることを確認することができました。
花の裏にも寄生していました。
秋キュウリのアブラムシ被害状況
ポットにて播種・育苗してきた株を、2016/08/12に畝へ定植しました。
それから、9日後の株の状態です。
※播種からは22日経過しています。
右(No.11)、左(No.1)
右(No.3)、左(no.13)
No.11の株の葉に黄色い点が増えてきています。
一見すると「キュウリ炭疽病」にも見えます。
ただ、斑点の出ている葉には高確率でアブラムシが寄生しています。
「水滴の跳ね上げなどで炭疽病にかかり、葉が弱ってアブラムシが寄生」したのか、
「アブラムシが寄生し食害することによって、炭疽病に感染し発症」したのかはわかりませんが、
何らかの病害を受けている葉であると見受けられます。
キュウリ炭疽病
6月ごろから秋期にかけての高温多湿条件で発生が増加し、特に降雨の続いた時に多発する。露地栽培で多く見られるが施設栽培では少ない。
病原菌は菌糸や胞子の形で被害作物残さとともに生存し、第一次伝染源となる。病原菌は降雨時のはね上がりによって下葉に感染して病斑を形成し、病斑上に形成された胞子が降雨時の雨滴の飛沫とともに周囲に飛散して伝搬する。
チッソ肥料の過用は発生を助長する。
葉の裏側を見ると、アブラムシが寄生しアリも見受けられました。
まずは葉の切除でアプローチ(8/23)
この頃、この株はさらに上に葉が出ていて、
株の勢いも強い事から、弱った葉を切除してまずはしのぐことにしました。
切除した葉の裏です。
気持ち悪い限りです。
葉ごとすべて焼却処分です。
葉を切除した後はすっきりした姿に。
ちなみに隣のNo.1株も葉裏に寄生されている状態でしたが、
株の葉がまだ少ない事もあって、切断することは見送りました。
粘着シートでしのげないか試行(8/25)
アブラムシには黄色の粘着シート。
どこかでそんな文言を見かけた為、ダメもとで実際に試してみようと、
株が植わっている中央付近に粘着シートを施工してみています。
こんなシートにわざわざ登ってきて引っかかるわけないよなぁ・・・と思いつつも。
しかしその晩、別の葉裏を見回っていて、
やっぱり被害の大きい葉が見つかった為、その場で切除して焼却しました。
これじゃ、葉がなくなってしまうし、何とかいい方策はないだろうか・・・。
ニームオイル「180倍希釈を葉面散布」(8/25)
そう考えながら納屋で農薬を物色していました。※アーリーセーフ、ベニカマイルド
やっぱり農薬しかないのか・・・と思ったときに、
手にしていたのが「ニームの力」でした。
でも、このニームでもオクラのアブラムシには大して効かなかったし、
「意味ないよな・・・」そう考えながら、取説部分を読み返します。
基本希釈倍率:500倍希釈 問題発生時:180倍希釈
ん?「問題発生時は180倍」 なら試してみるか。
と、粘着シートとニームオイルの2本立てで対策をして、しばらく様子を見ることにしました。
(葉面散布、写真なし)
葉裏チェック(8/27・・・ニーム散布から2日後)
昼間にふと寄生されていた葉を裏返してみると、
前と何かが違う気がします。
※効果があると思っていなかったので使用前写真はありません。
しっかり裏返してみると、
約半数のアブラムシが黒い点になっているように見えます。
この辺りから効果が出ているのではないかと感じ始めます。
葉裏チェック(8/31・・・ニーム散布から6日後)
先ほどと違う葉裏になりますが、
アブラムシの多くが黒点になってきているように見えます。
葉によっては壊滅状態になっています。
この頃、粘着シートはと言うと・・・
まずまず取れていますが、、、狙ったアブラムシは皆無。
わざわざキュウリの葉を降りて、シートに移動するなど起こるはずがありません。
元々、アブラムシの成虫が飛来してきて寄生をするタイミングに、
この粘着シートで捕獲することを目的とした効果の様です。
飛ばない・移動しないアブラムシの捕獲には全く意味をなさない代物という事です。
葉裏チェック(9/01・・・ニーム散布から7日後)
その後、撮影をさぼってしまいましたが、
直近の葉裏はこのようになっています。
殆どが黒点化して、アブラムシの色(この場合、黄色)が見える部分も、
痕跡として残っているだけで、
生存しているアブラムシはほとんどいないように見えました。
ニームオイルは使用濃度によってはアブラムシに効果大
これまで、様々な野菜に問題発生時であるにもかかわらず、
ニームオイル(500倍希釈)で使用してきて効果が出ないなと感じてきました。
しかし、この商品の場合には記述の通り、
160倍希釈でしっかりと効果を出してくれました。
アブラムシにも何種類も存在しますし、
どのタイプアブラムシにも効果があるとは言い切れません。
※ゴボウで一時発生したアブラムシは黒色です。
※ヨモギで現在発生中のアブラムシは灰色です。
ただ、ヨモギで発生した灰色タイプは、死滅の確認はできませんでしたが、
散布翌日に確認すると、居たはずの葉先にアブラムシが居なくなっていました。
おそらく別の野菜へ移動したものと思われます。
(現時点で行き先不明)
農薬(トアローCT)よりヨモギで効果を実感
2016/09/05 訂正
以下、削除訂正します。
農薬「トアローCT」の対象害虫には「アブラムシ」はありません。
対象害虫は「ヨトウムシ/アオムシ/コナガ」等に有効です。(野菜類より抜粋)
BT菌によるJAS有機対応の農薬「トアローCT」があります。
トアローCTはBT菌による微生物殺虫剤で、比較的安全なものと言われます。
また使用されている歴史も長い(1960年代~)ものです。
できれば口にするものに農薬は限界まで使わない努力をしている手前、
早々にトアローを使う選択はできませんが、
前述のヨモギ(別の株)に寄生するアブラムシ(灰色)に、
葉面散布し、株元へ残溶液を流し入れる処置を行ってみました。
ですが、翌日に確認した時点では、
何も変化はなく、アブラムシ健在の鈴なり状態でした。
方や、ニームを散布したヨモギからはアブラムシが居なくなっていましたので、
「トアローCTよりも効果が出る」という意外な結果になりました。
これもニームに含まれる「アザジラクチン」の効能かなと納得しています。
アザジラクチンは天然殺虫剤として合成化合物に取って換わるのに必要な基準の多くを満たしている。アザジラクチンは生分解性であり(光と水に曝らされると100時間以内に分解する)、ほ乳類に対する毒性は非常に低い(マウスに対するLD50は> 3,540 mg/kgであり実質的に無毒)。
そんな効果で安全性は大丈夫か?
普通、そう感じます。
そこで少し調べてみたところ、
ニームオイルも有効成分の「アザジラクチン」も残留農薬としての基準外の、
「人の健康を損なうおそれのない物」として認められている物質として、
食品衛生法で定められているものでした。
農薬取締法では「農薬」として認められていない為、
取扱は農薬として扱えない。
害虫の防除を公言して販売することもできない。
そんなグレーな位置づけであっても、
実感する効果は絶大だったことにとても驚かされた体験でした。
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