家庭菜園から農家への記録

テントウムシは益虫だからと喜ぶな!テントウムシ来襲は危険のサイン

      2016/09/05

よく「テントウムシ」は益虫だから捕殺してはいけない。
大切にしてテントウムシに畑を守ってもらうという考え方があります。
私も当初はそう思っていましたが、ちょっと違うような気がしています。

 

テントウムシ来襲は危険のサイン

テントウムシは益虫。

確かにそう思います、それは否定しません。

ですが、そもそも「テントウムシ」が出現すること自体が問題だと思うのです。

テントウムシが居るという事は、
わざわざ来てまで食すような餌が存在しているという事なのです。

 

私の畑でも、ある時期テントウムシが頻繁に飛来してくることがありました。

それは、ニンジンにアブラムシが寄生している時でした。

 

始めてテントウムシを見た時には、
「ついに益虫が来てくれた!」と喜んだものですが、

テントウムシ居るところに「アブラムシ」あり。

アブラムシ居るところに「アリ」があり。

の図式だったのです。

early-carrot-brilliancy_2016spring_st04

テントウムシ先生登場

テントウムシの「左斜め上」の葉の根元にはグレーのアブラムシが写っています。
テントウムシの「右斜め上」の茎に映る黒い影はアリです。

 

テントウムシがアブラムシを駆除するならいいじゃないか

最初は私もそう思っていました。

しかし、テントウムシが飛来してくるような状況では、
既に1匹や2匹が飛来してきても、アブラムシの数が多すぎて対抗できません。

こんな状態になってからテントウムシが来ても無意味です。

early-carrot-brilliancy_2016spring_st09

もはやアブラムシタワー

 

結局のところ、アブラムシに早く気付くには、

  • 葉の変色がないか普段から確認する。
  • こまめに葉裏を確認する。
  • 株元にアリ塚ができていないかチェックする。
  • テントウムシの飛来など異常がないか確認する。

 

こんな感じだろうと思います。

 

アブラムシをどうやって駆除するか

今回、ニンジンに寄生したアブラムシ(灰色)には、
あまり散布系の薬剤は効かず、最終的には収穫せず株全体を除去して、
葉を焼却することで処分しました。

 

当時、アブラムシが見つかってから、
どうにか駆除できないか?という試行錯誤を行いました。

ですが、以下どれも目立った効果は得られませんでした。

  • 牛乳
  • ストチュウ(酢+唐辛子+焼酎)
  • 鉄腕DASH農薬
  • ベニカマイルド
  • アーリーセーフ(自然派志向農薬)

 

一般的には「アブラムシ=牛乳」というイメージがあります。
晴れた日にアブラムシに散布して、乾くときの膜で窒息させる方法です。

私の場合、ニンジンの他、白菜(葉全面にアブラムシ寄生)でも試しました。

結果、牛乳を浴びた一部には効果があるように見受けられたのですが、
牛乳溜まりのない部分に、一斉にアブラムシが覆い重なるように退避していました。

 

まんべんなく散布したりすることで一定の効果は得られるでしょうが、
やはり、垂直部の茎などに対して散布して窒息させるには、
ちょっと無理があるかなとと言うのが実感でした。

 

ちなみにニンジンに寄生したアブラムシ(灰色)で試したことはありませんが、
キュウリに寄生したアブラムシ(黄色)に対しては、
効果のあった方法が見つかりました。

参考になるかわかりませんが以下でご紹介しています。

 


 - 害虫被害

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