花と野菜の土
ホームセンターでは安価な土が手軽に手に入るようになり、
時には驚くほど安い土が売られていることもあります。
後から知った安価な土や腐葉土の危険性の問題はあるものの、
現時点で筆者の畑で利用している土壌資材の一つとしてご紹介します。
なんとなく畑を作る際にとにかく土の量が必要だったこともあり、
ホームセンターで最も安い土を購入して、畝を形成しました。
後からいろいろ読んでみると、
土はともかく腐葉土にはかなり粗悪なものも出回っていると聞きます。
あくまでも筆者の畑として利用しているものをご紹介します。
花と野菜の土
近くのホームセンターではこの土が、税込204円(充填時20L)
品質がどうかは検証していないので、
「安かろう、なんとかろう」とは言い切れないですし、
これで十分と思い利用させてもらっています。
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厳密には他の類似品も購入して利用しています。
花と野菜の土に限らず、そのまま利用が可能な販売土は、
以下のように様々な資材を事前に混入して販売されています。
どの商品もこうした黒い色をした資材が多く配合しています。
腐葉土やバーク堆肥などが主成分のように見えます。
真砂土を搬入する以前までは市販土壌資材のみ利用
私たちの畑では現在は建設資材の真砂土をベースにした土壌を利用しています。
真砂土を搬入する以前までは、
上記のような園芸用の土に腐葉土やバーク、赤玉土などを混ぜて、
畑の土として利用してきました。
当初はC/N比など気にする余裕もなく、
玉ねぎを植え付ける時期が来てしまったため、大急ぎで土を搬入したことを覚えています。
その為、当初の畑の土壌の土は見た目が「真っ黒」な状態で、
殆どが木質系を熟成して作られた資材ばかりでした。
さぞ、C/N比が高い状態だっただろうなと思います。
市販のこうした土を見ると分かるのですが、本当に黒いものが多くあります。
その上「堆肥」としてではなく「土」として販売されているものには、
C/N比の表示がないものがほとんどです。
今、振り返ってみるとこうした土壌資材を利用することには問題があったかなと感じています。
土として販売されているものの問題点
こうして土として肥料混和済みで簡単に入手が可能なものは非常に便利なのですが、
実際に利用してみて思うのが以下のような問題点です。
成分表示がない資材
肥料としての成分表示も、堆肥としてのC/N比表示もされていません。
その為、私のように安価だからと気軽に購入し、
利用してしまうのは少し問題だったかなと思う次第です。
ベースにこうした土を利用すると、
肥料がどのくらいの割合で含まれているのか?
腐葉土やバークがどのような熟成度のものが、
C/N比いくつで含まれているのかが配合されているのかもわかりません。
成分表示の概念がなく、
製品としてのアピール事項しか書かれていないのが普通です。
その為、今となっては手遅れですが、
自分で土の元になる資材を個々に購入し配合して作る方が良かったと思っています。
買ってポンで使える便利さはやめられないのですが、
土は安価なものを利用すると、
結果的に農薬などが必要になる害虫被害が増えたりといいことはないように思います。
無用な雑菌や雑草の種子などの混入のリスク
市販の土を利用して当初、作付していた作物が「玉ねぎ」でした。
天候の影響もあったのか2016年は不作という結果になりましたが、
この土壌には市販の土に、バーク入り腐葉土、赤玉土を混ぜていました。
その為、何が原因だったのかは不明ですが、
作付した玉ねぎを収穫・破棄した後、
畑を耕してみて感じたのが、以下の点でした。
- 見慣れない雑草・キノコが生えてきた。
- 玉ねぎの根に糸状菌が発生し、生育を阻害しているように見えた。
- 土壌の中でウジ虫が発生している場所があった。
単純に気候による病気の発生の可能性もあります。
ただ、雑草の種やキノコの胞子などが「混ぜた土壌資材のどれか」に含まれていたのかなと思いました。
糸状菌も苗自体に付いていた可能性もあれば、
資材に混ざっていたことも考えられます。
様々な要因で、株が腐ってしまい、ウジが沸いたことと思います。
土として未成熟な部分もあったという可能性もあります。
すべてが資材のせいとは言い切れませんが、
土壌資材に稀に書かれている「殺菌処理済」の表記の意味がやっと分かった気がしました。
雑草の種子を十分に無害化するには60度程度まで土の温度を上げて処理する必要があるとも言われます。
土壌資材が無殺菌の安価なものを利用すると、
こうした元々、畑には存在しなかった種子や菌をせっせせっせと運び込み、
土壌を自ら汚染してしまう結果も招く可能性があるのだなと感じました。
当然、資材の問題だけではありませんし、
すべてが土壌資材が原因だとも思いませんが、
実際に利用してみた感じとして、安物にはそれなりのリスクも伴うものだなと感じています。
市販の土を採用する場合には、
価格だけでなくちゃんと殺菌済み表示のある商品を選びたいものだと思いました。
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本投稿の雑草の種子、細菌の混入などに関する記述と、
紹介した「花と野菜の土」の因果関係は全く立証していません。
商品の良し悪しをご紹介するものではなく、実際に利用した資材の一つとして例示しているものです。
この土壌資材の品質については、各自がご判断の上ご使用ください。
公開日:
最終更新日:2016/08/01