家庭菜園から農家への記録

腐葉土・腐葉土(バーク入)

最近は腐葉土として売られているものと、
バーク入腐葉土として売られているものがあります。
バークは樹皮などを発酵熟成させたものを言いますが、
バーク入りの方が安価で売られていることも多いように思います。

腐葉土は葉を発酵させたもの、バークは本来は樹皮を発酵させたものですが、
最近は建築廃木材などを粉砕して熟成したものなど粗悪品もあるようです。

袋のどこかが透明でもない限りは、内容物を確認することもできないので、
木片の状態を目でなんとなくでも確認できるような一部透明の袋を使っていると、
買う前に事前に確認ができて少しは安心かなと思います。

 

腐葉土

腐葉土もピンキリで一袋1,000円や2,000円、
高価なものは3,000円などもある世界。

確かに時間をかけてじっくり熟成する必要があるものなので、
確かに真面目に作ると、高価になるのは分かります。

でも、家庭菜園ではそんなコストはでませんし、
あれこれ検討する時間もありませんでしたので、
初年度(2016)はホームセンターでみつけた腐葉土を利用しました。

 

購入したものと同じJANコードでネット検索をかけても、
同じ袋のデザインのものが全く出て来ず、

ネットショップ経由で購入した方の
口コミがあまりよくない腐葉土がヒットしてきます。

一応、JANは掲載しますが各自ホームセンターで、
ご自身の目で確認されて購入されるといいかと思います。

※ホームセンター向け、ネットショップ向けで同じJANコードで、
内容物が異なることもあり得るかなと推測します。

目で見ることができ店舗の信用の上販売するものと、
現物を見ずに購入されるもの
微妙に内容物が異なっていてもおかしいことではないと思うのです。

商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。お買い物される際には、必ず商品ページの情報を確認いただきますようお願いいたします。また商品ページが削除された場合は、「最新の情報が表示できませんでした」と表示されます。

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JAN:4984969030017
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こちらの商品はネットでは一切情報は得られませんが実際には以下JANを利用しました。
JAN:4560206346020

 

上記商品とは少し異なりますが、腐葉土100%の商品(バークを含まない)は、
以下のように、枯れ葉が発酵熟成した黒いものが一般的です。

leaf-mold_inai_st01

腐葉土

 

そもそもC/N比など確認せず購入してきた事実

腐葉土やバークなど堆肥などの包装には、
C/N比(炭素/窒素比)が表示されていることがほとんどです。

知る限りですが、100円ショップなどで売られていた商品では、
一切そうした記述なかったので、そうした商品には手を出さない方が無難でしょう。

当初は、全く確認などせずに購入していましたが。

 

私は当初、あまり考えずに資材を購入していただけに、
こういう表示より、値段だけを見てしまっていたんです。

ホームセンターですからC/N比が高くても(熟成・分解度が低い)、
値段が安ければ、自分のような知らない人間がバンバン買ってくれる。

ちゃんと勉強しないといけないなと思いました。

 

C/N比って窒素不足だけじゃないの?

普通はC/N比が高いと炭素の分解時に微生物が、
窒素成分を多く必要し、植物が必要とする窒素分が不足するという考え方です。

それは、そうなのでしょう。
しかし、C/N比に関してもっと面白い記述を見つけました。

バーク堆肥でのC/N比=33.2は余りにも炭素率が高いです。
そのような品を使うと、炭素が分解時に窒素を消耗しますので、
植えた植物は窒素飢餓になるか、それとも窒素を多く与えねばなりません。

肥料面では対応が簡単ですが、
問題はC/N比が高いと、コガネムシが餌さとして訪れ、産卵して幼虫が増えて根を食い荒らします。

こちらの方が問題です。

普通は炭素率が高いのは、安価な品に多くあり、
バーク(樹皮)よりは木部(枝や古木材の粉砕物)が多い傾向があります。
若しくは堆肥としては熟成の不足品である可能性が高いです。

(引用)腐葉土とバーク堆肥について教えて下さい。 – バーク堆肥(CN比33.2%)… – Yahoo!知恵袋

 

筆者の畑で利用した資材のC/N比を見てみます。
いいものはC/N比20以下が理想とも言われます。※30までがギリギリとも。

  • 腐葉土(C/N比:34)・・・大半の畝に使用(上記の商品)
  • 腐葉土(C/N比:38)・・・上記代替品として稀に利用
  • 高度熟成バーク堆肥・樹皮 (C/N比:35)・・・1、2袋使用
  • バーク堆肥(C/N比:23)・・・大半の畝に使用

 

結構、腐葉土はC/N比がもともと高い状態のものであることがわかります。

そんなものをせっせせっせと使い続けてきてしまったことがわかります。

いや「腐葉土=畑にいいもの」ってイメージありません?

腐葉土でふかふかの山の土は栄養価が豊富 とか、そんなイメージありません?

 

でも、こういう生産された資材は自然に堆積した腐葉土でもなく、
意図的に熟成されたもので、できる限り早く生産する方が利益も高くなる。

熟成は短い方がいいのは当然です(生産者的に)

で、C/N比30~40などの製品が販売されている。

 

害虫を呼び寄せる?高炭素資材

上記の知恵袋でも言及されていますが、
C/N比が高い資材が畑に使われているとコガネムシを呼び寄せる説。

畑にする前は庭園で、庭園を無くしてからは水はけの悪い田んぼ土のような土壌でした。

そこに穴を掘り、畑の畝を作っていく過程で、
せっせと市販の土やら腐葉土やらバークやらを投入して畑にしてきました。

C/N比が高すぎる状態が続いていたことと思います。

 

コガネムシの好む科の野菜が植わったことも関係しているとは思いますが、
先日、コガネムシの発生も実際に確認しています。

知恵袋では「コガネムシ」に限定されていますが、
それ以外の害虫も同様に呼び寄せている可能性もあると思うのです。

 

自然であればそうした循環があって成り立つ世界。

自然であれば倒木などC/N比が高いものであっても、
微生物やら昆虫やらがせっせせっせと分解して、自然に分解熟成していきます。

そこには「害虫」なんていう発想は全くありません。

しかし、こと農業生産に限っては、
分解や食害をされたくないものも多くあるわけで、難しいですね。

 

要は、食べてフンにしてより分解しやすい形にするという自然の行為が、
邪魔になってしまうわけです。

 

現在は、建設資材の真砂土が搬入されたこともあり、
土壌全体の高炭素材の比率は下がっていると思います。

 

しかし、安易に安価で売られている土ばかりを投入し、畑を作っても、
いい結果を得るのは困難なのだということを感じています。

購入するなら価格だけでなく、商品表示をしっかりと確認し、
大切な畑に投入していいものであるかを吟味して利用する必要があると感じました。

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公開日:
最終更新日:2016/08/01

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