家庭菜園から農家への記録

ウリハムシ〔ウリバエ〕(キュウリ食害)

キュウリの葉が何者かに食害されていることは認識していました。
しかし、食害された付近をチェックするもそれらしき犯人が居ない為、
ずっと食害の主が特定できずにいましたが、
新たに「ウリハムシ」による食害であることが特定できました。

 

ウリハムシ(キュウリ食害)

2016年の秋キュウリの育成を行っている過程で、
偶然、ウリハムシが食害を行っているところを現行犯で確認しました。

キュウリの葉の先が食害されています。
そしてその葉先には食事中の「ウリハムシ」が居ます。

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食害跡の犯人特定(ウリハムシ・ウリバエ)

 

見た目を知らずにこの虫を表現すると、

茶色い体で橙色の頭を持ち、2本の触覚も同様に橙色をしているが、目は黒い。
腹部は黒色又は、灰色を帯びていて、尻は尖って見える。
足の色が特徴的で6本の足のうち、前足2本が茶褐色をしているが、
後ろ4本は黒色をしている。
体長は、5mm~8mm前後だったように見えた。

そしてウリハムシの説明としては以下のように書かれています。

橙黄色で、腹部と中脚、後脚が黒いハムシ。
ウリ類に付き、その葉を食べる。盛んに飛び回る。
幼虫はウリ類の根を食べる。

  • 大きさ 6-8mm
  • 時 期 4-8月
  • 分 布 本州・四国・九州・沖縄

(引用)ウリハムシ|昆虫エクスプローラ

ウリハムシ – Wikipedia

こうした食害跡はアオムシによる食害跡とは異なって、
跡が雑な切り口になっています。

また、アオムシによる食害でよく見られるような
「フン」が周囲にない事が明かな違いです。

 

この時にはウリハムシを捕殺する前に飛んで逃げられてしまいました。

飛翔性害虫であることから、
捕殺が比較的難しい部類に入るかもしれません。

可能であれば、黄色粘着シートなどをつり下げておくと、
一定の捕獲効果はあるかもしれませんが、

キュウリなどのウリ科野菜への防除には、
防虫ネットが有効な手立てといったところでしょうか。

 

ウリハムシ(ウリバエ)対策のポイント

現時点では逃げられてしまった為、有効な防除方法の確認ができていませんが、
以下のようなPDFにて対策が書かれていました。

やはり、寒冷紗と反射性フィルムによる一般的な飛翔性害虫駆除方法が有効なようです。

  1. 成虫を見つけ次第捕殺する。虫の動きがのろい温度の低い午前中の方が効果的。
  2. 成虫の飛来侵入を防止する。(可能であれば、防虫ネットや寒冷紗等を利用
  3. 成虫を確認したら、5日間隔で3回程度農薬散布を行う。
    • マラソン乳剤
    • ダイアジノン粒剤3
    • モスピラン顆粒水溶剤
    • スタークル顆粒水溶剤
  4. シルバーポリフィルムによるマルチを行ない、成虫の飛来侵入を防止する。成虫の忌避効果がそのまま産卵防止効果につながる。
  5. 臭いを嫌うネギ類を苗の直ぐ側に植えつける(コンパニオンプランツ)

(引用)ウリハムシ(ウリバエ)の防除 |JAちちぶ【ちちぶ農業協同組合】 | 豊かな自然を活かした地域社会との共生による未来農業をめざして

 

ネギ類を混植するコンパニオンプランツによる忌避も有効なようですが、
キュウリはつる性ですので、高さの高い部分ではあまり効果が得られないでしょう。

その為、人によっては「収穫後の玉ねぎ(の葉)を近くに吊るす」という、
アプローチもされているようです。

春玉ネギの収穫直後なら試せますが、
さすがに収穫時期という不明瞭なものを頼った忌避は、
コンパニオンプランツ的にも少々使いにくい。

ニームオイルでなんとかしたいものです。

 


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