家庭菜園から農家への記録

イヌホオズキ〔済〕(ZS0033)

葉の形は「広披針形」でわずかに鋸葉の雰囲気がある葉をしています。
葉の葉脈ははっきりとし、葉表側に反った形をしています。
この雑草をZS0033として管理を行っていきます。

敷地内に発生し芽出した雑草を育て、どのような種であったのかを同定するシリーズ。
雑草番号「ZS0033」
同定が行えた後には芽出した若葉の形態からでも、
およその推測が行えるような参考資料になると思い残します。

現時点のステータス:未同定

不定雑草(ZS0033):初回撮影日:2016/06/23

以前から雑草のアーカイブをしていた際に残していたもので、
生えている時の状態は未撮影です。
※移植は2016/06/07頃ですが写真はありません。

移植後の状態になります。

これは敷地の脇に生えていた際はもっと大きな樹形(木質化する)をしていましたが、
草刈りの際に中心の枝を切り落とし、移植したものです。

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01_移植状態(zs0033)

 

葉は一般的な葉の形「広披針形」でわずかに鋸葉の雰囲気を持っています。
葉は葉表の方に反っています。

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02_葉表(zs0033)

 

葉の葉脈ははっきりとした姿です。

zs0033_st03

03_葉裏(zs0033)

 

元々大きな株だったこともあり、既に実を付けた姿になっています。
なんだか期待感をあおる実の形です。

zs0033_st04

04_果実・未成熟(zs0033)

 

期待して放置したところで、この実は熟すと真っ黒になります。

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05_果実・成熟(zs0033)

 

現時点での同定状態

この雑草は特徴的な実を付けることから「イヌホオズキ」ではないかと思います。

イヌホオズキは世界の熱帯~暖帯に分布。日本には古い時代に入ってきたものとも思われており(史前帰化),北海道~琉球に普通に見られる。
名前は,役に立たない酸漿(ほおずき)との意味。
全草に毒がある。

左上の全草の写真のモデルは,ヒラナス(別名カザリナス。持ち主は花ナスと言っていた。)と,唐辛子の観賞用栽培種の植え込みの中に生えていたもの。

持ち主は,どれも似たかわいい花がつ付くので雑草と気づいていない。
有毒なだけに危ない危ない・・・。

(引用)イヌホウズキ|岡山理科大学 生物地球学部 生物地球学科

 

え?!有毒?

食用は、全草にソラニンを含むために不可能である。

(引用)イヌホオズキ – Wikipedia

 

と思ったら、ソラニン。

ジャガイモの芽やヨウシュヤマゴボウ系で見られる毒素。
大量摂取で危険なパターンです。

元々敷地脇に生えていたものですし、継続して育ててみます。

 

類似種との区別点

「イヌホオズキ」に似た種類で「アメリカイヌホオズキ」があるようですが、
以前、花をみた際には綺麗な白い花を付けていました。(写真なし)

それだけでは断定はできませんが、一旦は「イヌホオズキ」と同定します。

花弁はあまり強く反り返ることはない。白色で,付け根当たりの黄色い三角模様がよく目立つ。
アメリカイヌホオズキは花の色が薄紫がかることが多いので,花の色も一応区別点になるのでしょうか。
花序は総状をなす。つまり,中軸が明らかで,順次開花し果実が実るが,込み合っているとわかりにくい。

(引用)同上

 

今後、生育が進んだ姿をご紹介してまいります。
最終的には種別の同定を目標とします。

 

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