家庭菜園から農家への記録

【混植試験中】《ポット》 トウモロコシ〔あまいバンダムDX/種〕 2016夏(再播種)

8月上旬に播種した種が1週間たっても発芽せず、
秋の収穫を諦めなければならない時期に差し掛かっていましたので、
新たに「あまいバンダムDX」の種を追加播種しました。

再挑戦した播種はあっけなく発芽し、育苗継続中です。

なお、種のパッケージ(後述)に明記の通り、
本種子は「露地栽培の直播種」が推奨です。
ポットに対して播種する育苗方法は種苗メーカーの取説外利用法になります。

 

《ポット》 トウモロコシ〔あまいバンダムDX/種〕

トウモロコシが発芽しないなんて思ってもいなかったのですが、
ポットに対して播種した種が、全く発芽しないという状況を経験しました。

失敗の記録は以下でご紹介しています。

これに懲りることなく再播種による再挑戦です。

 

播種(2016/08/17)

前回は12cmポットに播種を行いましたが、
今回はダメ元での挑戦で場所の節約の為、6cmポットに播種しました。

使用している土は畑の畝用に用意した土をそのまま利用しています。

1ポットに3粒離して播種していますが、
6cmポットなのでかなり過密状態です。

seed_bantamdx_2016summer2_st01

トウモロコシバンタムDX再播種

 

覆土はバーミキュライトを使用しました。

seed_bantamdx_2016summer2_st02

覆土はバーミキュライト使用

 

前回は半日陰で段ボールで覆って失敗したこともあって、
今回は少し過酷かな・・・と思いつつも、

露地の「朝から夕方まで直射日光の当たる」場所にポットを置き、育苗しました。

 

発芽確認(2016/08/20)・・・播種3日後

播種から3日後に早くもポットのうち1つから芽が出てきました。

seed_bantamdx_2016summer2_st03

ポット4発芽確認

 

これによって、前回の播種が明らかに失敗であるということが、
確認されてしまいました。
※前回は18日待っても出芽しませんでした。

 

発芽条件が揃えばしっかり発芽するから難しいものですね。

seed_bantamdx_2016summer2_st04

ポット4発芽(拡大)

 

次々発芽確認(2016/08/21)・・・播種4日後

翌日には、ポットNo.5からの発芽が確認できました。

seed_bantamdx_2016summer2_st05

ポット5発芽確認

 

昨日のNo.4は一気にそれらしい姿に育っています。

seed_bantamdx_2016summer2_st06

ポット4生育

 

発芽出揃う(2016/08/23)・・・播種6日後

6日もすると発芽する種は一通り発芽した状態になりました。

この時点で全く発芽していないポットはNo.2のみとなりました。

 

最初に発芽したNo.4が過密状態になってしまっていますので、
少し早いもののポットから出し、数日中には定植を行いたいと思っています。

 

生育順調(2016/08/26)・・・播種9日後

順次、芽出しが進んでいるトウモロコシも、
さすがに6cmポットではかなり厳しい状況となってきました。

これで一通りのポットからの発芽確認ができました。
ポットNo.2は結局発芽しませんでした。(その後放置しているが発芽せず)

 

定植1回目 No.4,5(2016/08/26)・・・播種9日後

上記の同日作業です。

今回、トウモロコシは季節的にもギリギリという状況ですから、
実験的に「キュウリ」との混植にて育成してみます。

先日、定植を済ませたキュウリの株間に4号鉢(12cm直径)を埋めておきました。

鉢を取り除いた状態の場所が概ね、トウモロコシの定植予定地です。

seed_bantamdx_2016summer2_2_st07

定植予定地(鉢穴周辺)

 

トウモロコシのポットから株を抜いたところ、
かなり根が周っている状態でした。

根自体は太さが十分にありますので株分けはしやすい方とは思いますが、

トウモロコシをポットへ播種する際には1ポットに1個を播種するか、
複数蒔くなら種の間隔を大きくとれるよう12cmポットなどを利用した方がいいと思います。

No.4は株分けが必要でしたが、No.5は1株のみの発芽の為、
根を崩さずにそのまま定植を行いました。

 

定植2回目 No.1,3,6(2016/08/27)・・・播種10日後

時間の関係もあり、他のポットを翌日に定植することになりました。
No.1,3,6のポットを同様にキュウリ株間に定植します。

あらかじめ埋めておいた鉢を抜きとった定植予定地です。

seed_bantamdx_2016summer2_2_st14

定植予定鉢穴にキュウリの根が既に。

 

この時既に、キュウリの根が鉢を避けるように根を張ってきていました。
混植の際で、定植時期がずれてしまう場合には、
直根性ではない野菜の近くに後から植えるには定植予定地に根制限をしておくといいという例です。

seed_bantamdx_2016summer2_2_st15

鉢を迂回するように根周り

 

ポットNo.3は株分けを行って定植をし、
ポットNo.1,6はそれぞれ1本の為、そのまま定植しています。

 

これで一通りの定植を終えました。
今後は「キュウリ × トウモロコシ」コンパニオンプランツの検証としてご紹介していきます。

 

発芽率の検証

今回、非常に小さな6cmポットに対して、
トウモロコシを播種するという実験を行いました。

早いもので、播種「2016/08/17」で発芽が「2016/08/20」(3日後)で発芽の確認ができました。

発芽率はあまり良くはありませんでした。
種の公称発芽率は80%以上となっていますが、
今回は以下の通り、平均して44.4%となってしまいました。

半分以下です。

No 播種数 発芽数 発芽率
1 3 1 33.3%
2 3 0 0.0%
3 3 2 66.7%
4 3 3 100.0%
5 3 1 33.3%
6 3 1 33.3%
集計 44.4%

以下でも明記していますが、No.3,4のポットは、
No.1,2、およびNo.5,6のポットに挟まれる形で育苗してきました。

その挟まれたポットが発芽条件に良かったのではないかと私は考えています。

 

前回は失敗したが、今回の発芽成功に何が良かったのか?

前回は失敗して、今回は成功した。
時期は同じ8月の上旬と中旬の違いだけ。

どこにポイントがあったのかをメモしておきます。

前回は半日陰環境で終日育苗トレーの中で発芽を待っていました。

今回は炎天下にさらされる環境にさらしてきました。

炎天下の為、過度に土が湿った環境に
ならなかったこともいい点だとは思いますが、

「炎天下の高温環境が良かった」と言うよりも、
どちらかと言うと「発芽適温以下にさらす時間が短かった」ことがポイントかと思います。

 

前回は夕方になると水道から散水し、潅水を行っていました。

ポットの中の土は水道の水に冷やされて、
夕方から翌日までは、冷たい状態が続いていたと思います。

これが露地の畝である場合、
散水した後に土を掘り返してみると、意外とまだ暖かいことがあります。

露地に播種していれば、こうした地温が保たれた環境で、
種が生育していくことができるのが大きいのだと思います。

 

今回の成功例では、以下のような環境でポットを保管していました。
ポットの周囲を別のポットで囲い、風にさらされることを防いでいます。
※背面の花柄の土嚢は最初の発芽確認後から置いたものです。

seed_bantamdx_2016summer2_st13

育苗環境

 

これだけでは、必ずしも保温効果が高いとは言えませんが、
「ないよりまし」程度に地温を保つ効果はあったと思われます。

このように、夕方以降の地温低下を防ぎつつ、
適度な土壌水分を与え、与えすぎない(日中はカラッカラになる)事が大切なようです。

 

「夏場なら地温が25℃以下になることは無いだろう」

そう思って、気軽にポット栽培を始めたことが、
失敗の原因だったと思います。

 

ならポットは「こう!」育苗したらより安全では?

私がなぜポットに播種したいのか。

それは今回の失敗のように、

「発芽しないかもしれない種に畝を占有されたくない」です。

その為、ちゃんと発芽が確認できて生育しているものを畝に定植したいのです。

 

どうしてもトウモロコシをポットで発芽させたい。
その希望をより安全に実現するには、こうすればいいのではないかと思いました。

 

「ポットごと、そのまま土に埋め保温する」

 

実際に現在、試しています。

せっかくなので開いた場所に直接露地播種も行いました。

 

続きは以下の記事になります。

 

一代交配 トウモロコシ あまいバンダムDX(品種番号 33358-F)

この「トウモロコシ〔あまいバンダム/種〕 」は以下を利用しています。

Rakuten Promotion

JAN:4974960333583

店頭での商品検索依頼などには以下のバーコードが利用できます。

4974960333583
seed_bantamdx_2016summer_st01

種パッケージ

 

種の見た目とサイズは以下のようなものが入っています。(2016年)

seed_bantamdx_2016summer_st10

種子サイズ

 

種はそのまま乾燥したトウモロコシ1粒1粒ですが、
誤食を防ぐためか赤色の着色がされています。

seed_bantamdx_2016summer_st11

種子サイズ(拡大)

 

スケジュール(ガントチャート)

この野菜育成の日程は以下を予定しています。

 

播種ポット管理コード

試験コード 検体コード 参考名称
01 16ES21043-0100201 とうもろこしDX・再1(育苗)
02 16ES21043-0100202 とうもろこしDX・再2(育苗)
03 16ES21043-0100203 とうもろこしDX・再3(育苗)
04 16ES21043-0100204 とうもろこしDX・再4(育苗)
05 16ES21043-0100205 とうもろこしDX・再5(育苗)
06 16ES21043-0100206 とうもろこしDX・再6(育苗)
07 16ES21043-0100207 【株分】とうもろこしDX・再4-2(育苗)
08 16ES21043-0100208 【株分】とうもろこしDX・再4-3(育苗)
09 16ES21043-0100209 【株分】とうもろこしDX・再3-2(育苗)

 


公開日:
最終更新日:2016/09/18

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