家庭菜園から農家への記録

【試験中】「トウモロコシ × キュウリ(カボチャ)」 コンパニオンプランツ

コンパニオンプランツとしての組み合わせ「トウモロコシ  × キュウリ」によって、
どのような結果が得られるのかを実際に定植を行って試験を行っています。
夏植えの秋トウモロコシと言う時期的に厳しい条件ではありますが、
何かの新しい発見でも得られれば、それだけで十分と思っています。

 

「トウモロコシ  × キュウリ」 コンパニオンプランツ検証

今回、キュウリとトウモロコシのコンパニオンプランツを検証するに当たって、
実は大きな誤解をしていました。

「混植によるメリットはおそらく無いようだ」という事です(笑)

 

キュウリとトウモロコシのコンパニオンプランツとして語られている例として、
以下のような発想でコンパニオンプランツを利用するようです。

キュウリは風に弱く、トウモロコシは風に強い。
キュウリの周囲にトウモロコシを植えることで、
トウモロコシが「風除け」となり、キュウリの生育を助ける。

要は「防風林」です・・・。

  • キュウリ … カブ・ラディッシュの生育を助ける。ショウガ・ミョウガと相性が良い。トウモロコシと混植すると、互いに生育を助け合う。ネギの害虫を遠ざけ、生育を助ける。

(引用)コンパニオンプランツ|素人園芸解説

生育を助け合うと言う意味では、風よけとしての利用に言及しています。

12.キュウリ(ウリ科) + トウモロコシ(イネ科)
トウモロコシを風除けにしてキュウリを守る。
キュウリの畝に隣接してトウモロコシの畝をつくっておくと、トウモロコシが風除けになってキュウリの育ちがよくなhリます。
キュウリは風に弱い植物です。強い風に吹かれ、菜がこすれあうと簡単に傷ついて、そこから病気に侵されることもありますし、草が祈れることもあります。相性のよいトウモロコシを利用するとよいでしょう。

(引用)コンパニオンプランツ具体例 その一 | 田吾作

当初「互いに生育を助け合う」という言葉を期待して、
キュウリの傍にトウモロコシを植えることにしました。

 

風よけ効果のはずが、大きなミスをした混植で実験

実験なのでミスというわけではありませんが、
畑に植えたトウモロコシとキュウリは、最終的に以下のようなレイアウトになりました。

見ての通り、まさに「混植」というレイアウトです。

map_corn-cucumber-comp_2016summer

キュウリ、トウモロコシ、カボチャ・コンパニオンレイアウト

 

コンパニオンプランツとして「風よけの効果」とされているものを、
混植としただけでなく、

私はこのキュウリを「寒冷紗」代わりに利用してやろうと計画しています。

前作で被害にあったトウモロコシを何らかで防護する必要があり、
ガチガチにネットで覆っても良かったのですが、
ただ「覆うだけじゃつまらない」それなら「グリーンカーテンで覆う」という趣旨です。

キュウリにトウモロコシの周囲を囲わせて、
「飛翔性害虫の侵入を減らせないだろうか」という実験です。

結果、キュウリがトウモロコシを守るという逆の実験になっています。

写真の日付が少し先で前後してしまいますが、
支柱の高さは地上から2m程度で、この支柱を覆うようにキュウリを這わす予定です。

這ったキュウリがトウモロコシを覆い隠し、
害虫、害鳥からトウモロコシを守ってくれたら面白いなと思っています。

corn-cucumber-comp_2016summer_st16

支柱の仕立ては2m高

 

素直にネットや寒冷紗で覆えば済む話なんですけどね。。。

 

前作トウモロコシは収穫0の苦い思いをしました。
本番はまた来年の夏向けトウモロコシですが、
間に合うなら実験をと始めたトウモロコシです。

 

混植開始(2016/08/27)

この実験に利用している株は以下で生育してきたものを利用しています。
これがどのように生育していくかをウォッチしていきます。

 

苗活着確認(2016/09/01)・・・混植5日後

苗の定植を行ってから、4日ほど経過したところです。

キュウリが1株立ち枯れし、またその隣の株も瀕死の状態ではありますが、
それ以外の株はしっかりと活着したように感じられるようになりました。

 

敷きワラ施工(2016/09/03)・・・混植7日後

別のキュウリ育成の過程で、地面に近い部分の葉が黄変し枯れる症状が出ていました。
そこで、地表面に敷きワラを施工し雨の跳ね上げを減らすように対策をしました。

corn-cucumber-comp_2016summer_st03

敷きワラの施工

 

生育順調(2016/09/05)・・・混植9日後

キュウリの生育も順調で蔓をしっかりと伸ばし始めています。
No.4の株の枯れ方が特にひどくなってきています。

キュウリ

 

トウモロコシ

No.14の立ち枯れしていた株は2016/09/05に除去をしています。
除去を行った空きスペースに「カボチャ」を定植しています。

 

整枝(2016/09/14)・・・混植18日後

混植を開始してから18日目(キュウリ定植からは26日経過)の状態です。
しっかりと支柱を這うようになってきています。

corn-cucumber-comp_2016summer_st15

生育順調

 

もう十分に蔓が伸び、葉も多くなってきましたので、
この日に株元からおよそ7節目までの葉、脇芽、幼い実を切除しました。

この対応は以下で行っている対応と同じ対応です。

整枝後の状態です。
とてもすっきりして、トウモロコシに陽がよく当たるようになりました。

corn-cucumber-comp_2016summer_st19

7節以下切除後

 

トウモロコシらしく(2016/09/16)・・・混植20日後

結構、トウモロコシらしい迫力が出てきました。

 

キュウリはアオムシ被害などを受けて、葉に穴が開けられたりもしています。
都度、対策をしていますが、このキュウリは収穫を目的としていないので、
あまり神経質に対応はしていません。

食用で育てているキュウリは以下でご紹介中です。

 

今後、また生育が進みましたらご紹介してまいります。


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