真砂土
家庭菜園にしろ農業にしろ絶対的に必要なものとして「土・土壌」があります。
ホームセンターなどで売られている土を利用する場合もありますが、
私の菜園で利用している土(真砂土)をご紹介します。
基本的にはこの土をベースに堆肥や肥料などを混ぜた土壌で育成を行っています。
真砂土
「真砂土(マサド)」はWikiPedeiaでは以下のように書かれています。
真砂土(マサ土)とは花崗岩が風化してできた砂(砂の土壌)である。結晶粒子が大きくかつ鉱物結晶の熱膨張率が異なる花崗岩は、温度差の大きい所では粒子間の結合が弱まり、風化しやすい。風化が進むと構成鉱物の粗い粒子を残したままバラバラの状態になり、非常にもろく崩れやすくなる。この中には礫や砂、シルト、粘土などの大きさの粒子が含まれる。ただし最終的には礫はケイ砂やシルト、粘土へと風化していく。このようにして生じた粗い砂状の粒子は「マサ」と呼ばれ、そのマサが堆積した土を「マサ土」と定義している[4]。
(引用)真砂土 – Wikipedia
筆者宅で「真砂土」と呼んでいるものが、
このWikiPediaで定義されたソレと一致するものかどうかは実は不明です。
建設業者に畑用に真砂土を大量に依頼した結果、搬入された土を、
業者・私たちそれぞれが「真砂土」と呼んでいるにすぎません。
厳密には「花崗岩が風化してできた砂(砂の土壌)」と言うよりも、
花崗岩と思われる岩石を、工業的に砕石しできた砂と言った方が正しいでしょう。
こればかりは採石業者がどこの山から採ってきた材料かによって、
品質などは変動してしまいますし、全く同じものが今後も入手可能かはわかりません。
以下が、畑の片隅に山積みになっている真砂土です。
業者から入手しているものなので、
ホームセンターなどで同じような土を見ることはほとんどありません。
購入した時期に一度だけ、粒度の細かい真砂土が搬入されたことがありましたが、
手前が粒度の荒いもの、奥が粒度の細かいものになっています。
粒度の荒い真砂土は搬入されてすぐは土の色をしていますが、
風雨にさらされて細かい砂が下に流れていくと、
表面は粒の大きな小石が目立つようになります。
畑の土としては結構荒々しい資材を私たちは好んで利用しています。
風雨にさらされた部分をスコップで欠いて、
中の部分を出しています。
風雨にさらされていない部分は、茶色の細かな土が多く混ざっていることがわかります。
表土部分はほとんどが小石に見えます。
粒度の荒い土は、この風雨にさらされた部分が固く締まり、
雨が降っても土が流れにくく、雨上がりに踏んでも、沈み込むことがく、
水はけがいいことが特徴です。
その反面、表土がカチカチに締まるため、
播種した種が目出しできない場合があり、播種には少し気遣いが必要になります。
しかしながら風雨にさらされていない部分は細かな砂が多く残り、
それなりの保水性も持っています。
こちらは粒度の細かい土です。
一度、荒い土が売り切れで入手できず、この土が搬入されましたが、
こちらは砂の印象が強く、雨が降ると多くの水を含む土壌質です。
一般的にはこちらの方が畑の土としては向いていると思っていますが、
雨が降るとぬかるんだようにフワフワして、締まっていくことがない土質の為、
私たちはあまり好んでは利用していません。
ただ、育成する対象が湿潤な環境を好むような場合には、
こちらを選択することも適切だろうなとは思っています。
一般的にはあまり入手しにくいタイプの土壌で、
同じものの入手が困難なため、あまり参考にはならないと思いますが。
この真砂土には一切の養分は含まれていないという事でしたので、
この土をベースに、腐葉土、バーク、油粕などを混ぜて、畑の土として利用しています。
およそ、半分から6割はこの真砂土をベースにして土づくりをしています。
一般にホームセンターなどで売られている「土」と呼ばれるものは、
結構、腐葉土質というか木質系の素材が多く含まれている為、
真砂土とはまったく異なる土質であることがわかります。
その為、赤玉土などを混ぜて使うことで、
こうした砂質を多くして水はけに気を使ったり工夫をするわけなのですが。
ベースとなる土や砂を独自に入手して畑のベースとすることも検討してみてはいかがでしょうか。
公開日: