カメムシ〔アオクサカメムシの幼虫〕(キュウリ・とうもろこし・現時点食害はなし)
キュウリの収穫をしようと思い、偶然妻が見つけた小さな虫。
黒光する背中に、白い斑点が連なり、頭には特徴的な赤い斑点が4つ。
大きさは3mmほどで、ハムシか何かだろうかと調べてみると、
「アオクサカメムシ」(又は、ミナミアオカメムシ)の幼虫のようでした。
カメムシ〔アオクサカメムシの幼虫〕
キュウリの枝にうごめく黒い点。
寄ってみると、また気持ち悪い斑点を持つ虫が一匹。
名前を知らずに見た目だけを表現すると、
全体が黒光りした体に背中には白い斑点が並ぶ。
頭部の側面付近には赤い斑点が4つ。
体長は3mmほどの虫。
特徴的な姿なのでこれもすぐに特定できるだろうと調べます。
大きさが小さいので、てっきり「ハムシ」系だとばかり思っていると、
予想外にも「カメムシ」そして幼虫であるとの事です。
光沢のない緑色のカメムシ。色彩変異が多い。
マメ科、イネ科、キク科など、広範囲の植物の汁を吸う。野菜や果樹の害虫としても知られる。
このキュウリの枝から見つけたカメムシの幼虫。
意識していなかっただけで、意外といるものでした。
トウモロコシ(ポップコーン)の実の穂先にも。
3匹ほどいましたので、捕殺しました。
その際に真上から撮影しました。
一度見たら忘れない風貌。
そして、イヌホオズキに寄生したテントウムシの駆除に躍起になっている時に、
同じ斑点柄でまぎれていた虫に「アオクサカメムシの幼虫」が居ました。
※フラッシュ撮影の為、頭部が光って変色して写っています。
と、キュウリの枝はともかく、
実がお好きな印象なようです。
WikiPediaでも「種子の栄養蓄積からの吸汁が必須」との事で、
地味に嫌な害虫な印象です。
アオカメムシ(青椿象、青亀虫)は、
カメムシ目カメムシ亜目カメムシ科アオカメ属[要出典]やその他の属に属する昆虫の総称である。その名の通り、緑色を主体とした体色をした、代表的なカメムシの一群である。
さまざまな作物の害虫であり、強い悪臭を発する。
さまざまな植物につき、主として果実から吸汁する。
幼虫は成長のためには、おおむね種子の栄養蓄積部である胚乳や子葉からの吸汁が、必須である。
忌避・殺虫手段
アオクサカメムシは、
人的に捕獲する方法と、薬剤等による殺虫も効果的なようです。
薬剤使用
カメムシを薬剤散布によって防除・殺虫する手段としては、
「ベニカ水溶剤」や「ベニカベジフルスプレー」の使用を検討することができます。
カメムシ[吸汁性害虫]
こまめに観察して、発生が少ない場合は見つけたら箸でつまむなどして取り除きます。
薬剤ではベニカ水溶剤が効果的ですが、一度の散布では退治は難しいので、発生に合わせて繰り返し散布します。
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(公式)ベニカ水溶剤/住友化学園芸
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(公式)ベニカベジフルスプレー/住友化学園芸
幼虫なら手作業で捕虫する
成虫になるまでは羽が生えていないようなので、
飛ぶことができず捕獲も容易でした。
特にあの独特のカメムシ臭が気になることもなく(屋外だから?)
容易にオチョコに落とし込んで、捕獲することができました。
捕獲ができてしまえば、逃げ足も遅く好きなように処理が可能だと思います。
私はいつもの通り、バーナー焼却処分を取りました。
目的外使用薬剤の試行
ちなみに、手元にあった「ベニカマイルド」を散布して、
どのような反応が出るかを試してみましたが、
あまり効果もなく、忌避性も得られない印象でした。
自然派志向商品で効いたら、
それで十分とは思いましたが、そうは甘くないようです。
※ベニカマイルドの効果は以下です。元々カメムシには効果はありません。
害虫(アブラムシ類、ハダニ類、コナジラミ類)/病気(うどんこ病)
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被害は広範囲に広がる可能性
マメ科、イネ科、キク科に被害をもたらすとの事で、
畑で発生した際の被害は甚大なものが予想されそうです。
今回の発見地は、
キュウリ(ウリ科)、トウモロコシ(イネ科)、イヌホオズキ(ナス科)なので、
ターゲットとしてはトウモロコシが該当していました。
しかし、筆者の畑にも対象がいっぱい植わっています。
- とうもろこし(イネ科)
- 枝豆(マメ科)
- しゅんぎく(キク科)
- 金時草・水前寺菜(キク科)
- ごぼう(キク科)
- レタス(キク科)
早め早めに、こつこつ防除していきたいものです。
完全に防除するのは難しいだろうなと思いますし、
来年からは常に防虫ネットで保護していかないと厳しいのかなと思ったりもします。
(同日追記)
その後、駆除したはずのトウモロコシで2匹。
枝豆でも1匹発生と、着々と見つかるようになってきました。
都度、駆除をしていくわけですが、
「知る」という事は「見える(見つけられる)」という事に、
繋がっていくんだなと感じる今です。
今までは気にもならなかった虫が、
ふとした時に、目のピントが合い「害虫」として脳が判断する。
こういうことの積み重ねが美味しい野菜作りになっていくのかなと思います。
公開日:
最終更新日:2016/08/03