家庭菜園から農家への記録

テントウムシ〔ニジュウヤホシテントウ〕(イヌホオズキ〔バカナス〕)

ついに敷地内で発生した「ニジュウヤホシテントウ」の大群。
現時点では雑草「イヌホオズキ〔バカナス〕」の被害のみで実害はないものの、
こうした発生源が将来的に農作物に移行する原因になるため、
これを期に駆逐することとしました。

 

イヌホオズキ〔バカナス〕の被害状況

畑では今のところ被害が出ていませんが、
庭の方では春先からどんどん伸びたまま放置されていた
「イヌホオズキ〔バカナス〕」 がありました。

何だか虫に喰われているな・・・とは思っていましたが、
忙しさもあって放置してきました。

ふと木々の水やりにと外に出た時に目を止めると・・・

丸裸になっていました。

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01_イヌホオズキの被害状況

 

葉もスカスカになって、何やらテントウムシらしき虫が群がっています。

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02_テントウムシ風のものが寄生

 

葉の裏に隠れていることが多いのですが、
いるわ、いるわで1本の草に20匹を超える数が付いています。

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03_葉はほぼ壊滅的

 

食害が酷いもので葉は葉脈以外残らない食べ方です。
このテントウムシらしきものが犯人のようです。

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04_点の多いテントウムシ風の昆虫

 

以前から害虫の被害のサイトなどを見ていて、
益中であるテントウムシの中でも
「1種類だけは葉を食害する害虫である」との記述を見ていました。

へぇーそんなもの居るのか。くらいに思っていましたし、

テントウムシさえ見かけることが稀なのに、
まさか、そんなものが発生するなどということは思っていませんでした。

でも、見た目はビンゴ。

 

害虫「ニジュウヤホシテントウ」

やたらと点が多い姿で、風貌はテントウムシ。
別名に「テントウムシダマシ」と詐欺めいた名前でも呼ばれています。

名前を知らずに見た目だけを表現すると、

赤褐色やベージュのテントウムシ型をした昆虫で、
背中(羽)には黒い点が細かく並んでいる。

大きさは5mm弱くらいのサイズで葉を食害している。

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05_斑点の多さは気持ち悪さ満点

 

黄褐色~黄赤褐色で、たくさんの黒紋をもつテントウムシ。
全体に灰黄色の短毛でおおわれているので、くすんだ色に見える。

ナス科植物の葉を食べる。
関東地方から南でよく見られ、
東日本ではよく似たオオニジュウヤホシテントウの方が多い。

(引用) ニジュウヤホシテントウ|昆虫エクスプローラ

 

見た目も、まさにそれ。

オオニジュウヤホシテントウは体長6.5~8mm
赤褐色橙色で上翅に合計28個の黒紋がある。
ニジュウヤホシテントウ体長6~7mm。
オオニジュウヤホシに似るがやや
小型斑紋小さい。

(引用)オオニジュウヤホシテントウとは – 害虫の種類 Weblio辞書

 

成長過程なのかもしれず、確実なことは言えないが、
サイズは5mmを下回るくらいで「オオニジュウヤホシテントウ」というより、

「ニジュウヤホシテントウ」ではないかと推測しました。
どちらでも害虫であることは確定だと思ったのですが、

上翅に合計28個の黒紋がある」との事で明確なのでカウントをします。
結果は、片側14の合計28個で有罪。

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14_点の数は確かに28

 

頭と尻の部分が見えにくいのでそれぞれ。

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15_頭と尻は見にくいが概ねこの仕様

 

とても気味の悪い姿です。

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07_食事中につき現行犯

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08_葉脈は食べない模様

 

幼虫「ニジュウヤホシテントウ」と抜け殻

あまりの数の多さに葉の裏などを覗いてみると、
何やら不気味な黒カビが生えたような物体が付いていました。

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09_葉の裏には何やらカビが生えたような物体

 

男ながらに背筋がぞわぞわ・・・。

別の雑草の葉裏に付いていたものがコレ。
なんとも気持ちが悪い姿です。

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10_ニジュウヤホシテントウの幼虫?サナギ?

 

抜け殻もあり「ニジュウヤホシテントウ」の抜け殻であると断定します。

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11_抜け殻

 

概ね抜け殻の主は傍で動かないで止まったままであった、
これと断定。

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12_抜け殻の主

 

名前を知らずに見た目だけを表現すると、

カビのような黒い毛が生えた白黒の虫が葉の裏に付いている。
背中は甲羅とも鱗とも言えないような、カブトガニに似た姿。
模様は全体が白色に黒い筋が2本、尻付近には黒い点が2個。

 

兎に角、虫と幼虫の数が多く60cm高まで育ったイヌホオズキから、
全てを殺虫する必要があります。

方法を検討します。

 

忌避・殺虫手段

ニジュウヤホシテントウムシは、
人的に捕獲する方法と、薬剤等による防除(忌避)が可能です。

 

薬剤使用

ニジュウヤホシテントウムシを薬剤散布によって防除する手段としては、
防除薬としての定番「スミチオン乳剤」や「オルトラン水和剤」の
使用を検討することができます。

その2:【テントウムシダマシ】:

テントウムシも同じ甲虫類の仲間です。
テントウムシはアブラムシを食べる天敵ですが、
星の数が28個あるニジュウヤホシテントウは成幼虫とも葉上にいて
ナス、トマト、ジャガイモなどのナス科植物を加害します。

そのため、テントウムシでありながら「テントウムシダマシ」という名前でも呼ばれています。
防除薬剤にはスミチオン乳剤やオルトラン水和剤があります。

(引用)コガネムシ[食害性害虫]/住友化学園芸

Rakuten Promotion


(公式)家庭園芸用スミチオン乳剤/住友化学園芸

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(公式)家庭園芸用GFオルトラン水和剤/住友化学園芸

 

またJAS有機対応では「パイベニカVスプレー」が自然派志向の商品です。

畑で発生した場合には是非使用を検討したい商品です。

パイベニカVスプレー

  • 効き目が確かな天然成分(除虫菊)で害虫をすばやく退治します。
  • キャベツ、こまつなのアオムシ、なすのテントウムシダマシにも有効です。

(引用)パイベニカVスプレー/住友化学園芸

Rakuten Promotion

 

しかし、いつも思うのですが、

忌避するタイプの薬剤は自分の畑からは遠ざける効果があるでしょうけど、
別の畑に行ってそこで被害を出すだけだと思うんですよね。

逆もしかりでどこかで誰かが殺虫し絶たないと、
この戦いは終わらないと思うわけです。

 

手作業で捕虫する

今回は畑外のエリアかつ雑草ということで、

薬剤使用も可能なのですが、いかんせん、今手元にはありません。

そして将来的に発生エリアでは「沢わさび」栽培が
できるような環境に作り上げていきたいと思っている為、
できれば薬剤使用は避けたいと思っていました。

幸いにも既に「イヌホオズキ」は育成実験用の検体は取得済みな状態で破棄します。

この株は引き抜いて捨ててしまうものになります。

いや、普通はそうしますよね。

 

敷地内の「ニジュウヤホシテントウ」は ふ化 したばかりなのか、
枝を切り落としたりしても、不思議と飛び逃げ回ることがありませんでした。
※葉の上では動き回っていますし、羽も時折出すので飛べるはずです。

どうやら、あまり動かず、触れたり刺激を与えると「ポト」と落下して逃げる、
こういう生態のようです。

オオニジュウヤホシテントウ、ニジュウヤホシテントウの越冬成虫は、春にジャガイモが葉を出すのと間もなく飛来し、刺激を与えると直に裸地に落ちるので、この時期だと人の手で簡単に除去できる。

(引用)オオニジュウヤホシテントウとは – 害虫の種類 Weblio辞書

 

受け皿を下に構えて、刺激すれば捕獲が完了するという簡単さ。

しかし夕方でもう数分で真っ暗になってしまう状況でしたので、
もっと素早くすべてを殺虫する方法を考えます。

 

筆者が選択した方法は焼却処分

株がどうなってもいい雑草という事で、
選択した方法は「害虫もろとも焼却」する方法です。

※一般には、別の手段で、捕殺または薬剤使用をする方がお勧めだと思います。

 

そこで利用した方法が愛用品「ガストーチ」です。

熱による刺激でも「ポト」と落ちます。
その為、じわじわと熱が伝わるような方法では地面に落ちてしまいます。

バーナーを構えて、下から上に炎をむけた状態で、
葉に止まった「ニジュウヤホシテントウ」を下部から直接焼却します。

慣れるまではポトポトと逃げてしまう事もありますが、
しっかりと一瞬で焼いてしまえば、羽や足が焼けるため殺虫という意味では十分でしょう。

葉の表に居る場合には落ちようがありませんので、そのまま上から一気に処理します。

私はその後、「イヌホオズキ」が生えている一帯を、
バーナーで全体を焼却・加熱処理しました。

 

生草ばかりなので焚火のような方法は向いていないケースでしたが、
ガスバーナーの直火の為、生草も生木もすぐに炭化する威力でした。

成虫も幼虫も雑草も、ざっと一通り炭化した状態で作業終了としました。

 

こういうエリア一帯を焼き畑するようなケースは稀としても、
できるなら焼き畑はいいなと思いました。

焼いて、耕して地中の温度も高めれば殺菌もできる。

一通り野菜の時期が終わったら、
どこかでしっかり焼き畑したいなぁ、と思う次第です。

 

最後に、どさくさに紛れて「ニジュウヤホシテントウ」の中に、
似たような非なる風貌の輩が。

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13_柄違いの似た虫は「カメムシ」

 

※農家以外の野焼きは違法だということは理解の上で、ご自身の判断で。

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