アオムシ(柄付)〔アゲハチョウ(キアゲハ)〕(ニンジン)
偶然、蝶の産卵中の姿を見かけ、美しいなと見とれていると、
後からしっかりとしっぺ返しをくらうアゲハ蝶。
まさにハニートラップとも思えるアゲハ蝶の被害を、
セリ科野菜のニンジンで受けることとなりました。
できることなら、
そのままサナギになって成虫になるところまで見届けたかったのですが、
さすがに畑ですし、嫁も畑には立ち入ります。
やはりアオムシの姿は反対意見もありますので、
一定のサイズで駆逐をすることになりました。
目次
キアゲハの襲来(ニンジン・セリ科)
今回、丁度、産卵している模様に出くわすことになりました。
名前を知らずに見た目だけを表現すると、
黄色いアゲハ蝶で羽の下の部分に青と赤の模様がある。
羽の模様は繊細な黒線で繊細に見えます。
体長は5cm~8cm位のサイズで、羽を広げた姿は15cm弱くらいのように見えた。
ニンジン(セリ科)の葉に卵を産み付ける。
キアゲハの産卵模様(ニンジン・2016/07/15)
器用な姿でホバリングしながら、
細いニンジンの葉に体重をかけないように産卵していきます。
以下投稿でご紹介した写真です。
ニンジンは「セリ科」植物という事で、
セリ科を好むアゲハ蝶として「キアゲハ」がいます。
成虫は4月から10月頃まで、年に2回~4回ほど発生する。後述のように海岸植物から高山植物までを含むセリ科植物を食草とするため生息地も幅広く、海岸から市街地、農村、山地、さらには高山帯までと、いろいろな場所で見られる。
(引用・出典)キアゲハ – Wikipedia
似た種類でよく見かけるアゲハには「ナミアゲハ」がいますが、
こちらは「ミカン科」がお好みで、 セリ科は「キアゲハ」になります。
また、「ナミアゲハ」は羽の上の方の模様が縞模様になっている事で判別できます。
ナミアゲハとよく似ているが、キアゲハは前翅のつけ根が黒ずんだ色彩で塗りつぶされたようになっていてナミアゲハのような縞模様にはならない。また、翅の中ほどは黒い線が細く、和名どおり黄色みが強いので区別できる。
(引用)キアゲハ – Wikipedia
以下はナミアゲハ。
そして、しっかりと産卵をしていきました。
ふ化した毛虫を確認(2016/07/24)・・・産卵9日後
卵を産まれてから9日後(産卵の事をすっかり忘れている)に、
ニンジンに付いている毛虫を発見しました。
結構、目に付きやすいサイズに育っていますので、
実際のふ化は数日前だったのでしょう。
他の葉にはウジャウジャと3匹が入り乱れた箇所もありました。
この色の毛虫は「山椒」の葉でよく見るタイプのように感じましたが、
この時点の姿では、キアゲハもナミアゲハも区別が難しい印象です。
ここから緑色へと変化していく途中の姿は、以下サイトで紹介されていました。
アオムシへと成長(2016/07/28) ・・・産卵13日後
さて、このキアゲハが産卵したことによって、
とても鮮やかなアオムシへと成長し、
ニンジンの葉の先端がすっかりなくなるような食害を見せていました。
少し見えにくいので拡大します。
まだ背中の中央の色が薄い状態で、アオムシの形態へ変わる途中のようです。
ちなみにアゲハ蝶系のアオムシは刺激を与えると、
角を出して威嚇してきます。
棒で突き、この角をわざと出して遊んだりもするのですが、
地味に臭いので注意を。
色鮮やかに(2016/07/30)・・・産卵15日後
さらに2日程立つと、背中の模様もはっきりとして、
緑色も鮮やかな緑になっていきます。
駆逐直前、最後の別れ(2016/07/31)・・・産卵16日後
家族からの暗黙の圧力のようなものを感じ、
ついにこのアオムシとも別れの時がきました。
まぁ、どうせ食べない(食べられない)ニンジンだから、
このまま食べさせてあげても良かろう・・・と思っては居たのですが。
上半身も立派に丸々と太った貫禄ある姿へと成長しました。
このまま駆逐の儀へと移行しました。
が、
このサイズまで成長したアオムシは注意が必要です。
いつものように「ピンセット」で挟み込もうにも太すぎる。。。
ピンセットを手で広げて、挟み込んだとしても、
引き剥がすべく「ムニーッ」とやると、すごい力でしがみつき離れてくれません。
もう、痛々しいくらいにピンセットが食い込んで残酷な姿に(何か中身が出てきそうな・・・)
そこで、葉ごと切り落として一緒に駆除する選択を行いました。
逆に言えば、
相当数が繁殖してしまった場合、駆除に非常に苦労するという事になります。
葉をバンバン切り落としても大丈夫な範囲であれば構いませんが、
弱った株や成長過程にあるような場合には葉を落とすリスクが伴うと思います。
まぁ、もう少し先の太いトングのようなものがあれば、
駆除はしやすくなると思います。
なんか、葉にしがみつく姿には少し愛おしさも感じてしまった。。。
残酷なことをして許しておくれよ。
家族の為だ。
嫁の為なんだ。
俺が怒られるんだ。
ここに産み付けた母を恨んでくれ。
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