【収穫中】《畝 1,11,3,13》キュウリ〔秋どりキュウリ・はやみどり/種〕 2016夏播種
発芽率が公称90%以上のキュウリ種が95%発芽率で発芽し、
若干苗が余り気味になってしまったキュウリを食用として定植しました。
前回は150cm支柱を立て、後から継ぎ足し、継ぎ足しで、
キュウリに合わせて支柱を増築しましたが、今回は棚方式で挑戦します。
目次
- 1 露地土壌栽培(キュウリ)
- 1.1 畝定植(2016/08/12)・・・播種13日後
- 1.2 土壌定着(2016/08/20)・・・播種21日後
- 1.3 アブラムシ被害確認(2016/08/25)・・・播種26日後
- 1.4 生育順調(2016/09/01)・・・播種33日後
- 1.5 ウリハムシ〔ウリバエ〕食害を現認(2016/09/01)・・・播種33日後
- 1.6 アメリカミズアブ発見(2016/09/02)・・・播種34日後
- 1.7 ヒメコガネ発見(2016/09/03)・・・播種35日後
- 1.8 アオムシ被害を確認(2016/09/05)・・・播種37日後
- 1.9 生育順調(2016/09/06)・・・播種38日後
- 1.10 収穫用幼実の確認(2016/09/13~15)・・・播種45日後
- 1.11 初収穫(2016/09/16)・・・播種48日後
- 2 トーホク交配 秋どりキュウリ はやみどり(品種番号 07066)
- 3 スケジュール(ガントチャート)
露地土壌栽培(キュウリ)
キュウリは基本的には露地の土壌に支柱やネットを施し育てることと思います。
まずは普通に育てることを目的とした定植を行いました。
定植に利用した苗は種より育苗したものを利用しています。
土壌はC/N比を低く抑えるように気遣いを試しています。
※秋の育成の為、虫などの害虫被害は元々少ないだろうとは思いますが。
畝定植(2016/08/12)・・・播種13日後
畝への定植が前日の夕方、暗くなる時間帯に行ったため、
写真は8/13のものになります。
2ポット(4株)を株分けして、4株を畝に定植しました。
株の傍に支柱を立てる兼ね合いで、今回は周囲の支柱も同時施工してしまいました。
ご近所さんが見たら、あの家だ分かってしまいそうですが^^;
できればもっとがっちりした材で組みたいところですが、
予算の都合で細い材の使用で今回は試します。
Φ8mmの支柱で2100mmの材を300mmほど埋没させ立てています。
予定では上からキュウリが垂れ下がる棚形式になればと思っています。
※台風に耐えられないかも・・・。
ちなみに見えにくいですが奥に低い支柱が立っていますが、
春のキュウリの名残です。
高さも幅も足りず、3株が入り乱れて行き場を失った経緯からサイズアップしました。
後は、随時必要なところに支柱を追加していく予定です。
キュウリの支柱は種のパッケージに書かれたイラストのように、
山形で構築されることをお勧めします。
この形にしているのは、個人的な実験の為です。
本来は山形にネットを張って「ネットの頂部で親蔓(主茎) を摘芯」が、
鉄則のようですが、今回はこの格子の頂部で水平展開して、
葡萄のようにつり下げる寸法。うまくいくんだろうか・・・。
ちなみにプロの方はこんな感じです。
HiKo Matsudaさん|Google+
定植した苗は育苗中だったNo.1、No.3のポットから、
それぞれの2株を前回同様に水中で株分けし、定植しています。
タイミングとしては本葉3枚目が出始めた頃で、
種パッケージのタイミングより少し早めです。
土壌定着(2016/08/20)・・・播種21日後
いつを土壌に定着したかと判断するのは難しいのですが、
季節は夏ですので、日中に強い日差しが照り付けています。
日中の日照りで葉の萎れがあまり出なくなったタイミングを私は定着の判断にしています。
一般的には朝夕以外に水やりをするのはNGである(水が湯だってしまう)とされています。
ですが、私は植替直後であまりに葉が萎れている場合には、
適宜、冷水による潅水を行っています。
※お勧めはしません
この潅水が必要なくなったと感じられるタイミングが定着したという判断にしています。
毎日見ているとあまり気づかないのですが、
これは、土壌に定植してから8日後の状態です。
定植した直後より本葉が大きくなって増えているのがわかります。
写真で残さないと気付かないから、いつも不思議だなと思います。
アブラムシ被害確認(2016/08/25)・・・播種26日後
土壌に定着し安定して生育してきたキュウリに、
アブラムシの被害が発生していることを確認しました。
春のキュウリではあまり意識していなかったと言うか、
「虫に食われることくらい気にしない」というスタンスで放置してきましたが、
秋キュウリでは少し意識してチェックするようにしています。
幸い、上記の投稿でご紹介している通り、
このキュウリに対してのアブラムシ被害は、
殆どの野菜で被害を受けるアブラムシ被害に対しての、
明確に効果が得られる対策を得ることができました。
これによって、アブラムシに被害を受ける大半の野菜で、
このキュウリで得た対策が応用できています。
生育順調(2016/09/01)・・・播種33日後
畝に定植を行ってから、33日が経過し順調に生育しています。
前述のアブラムシ被害は受けつつも、
生育のスピードが落ちるようなこともなく順調に大きくなっています。
ウリハムシ〔ウリバエ〕食害を現認(2016/09/01)・・・播種33日後
ウリ科野菜ではメジャーな害虫であるウリハムシによる食害を確認しました。
(春のキュウリの頃から)これまでキュウリの葉が、
何やらかに食害されていることは認識していました。
ですが、害虫の姿が見えず原因の特定が出来ていませんでしたが、
1つの原因として、ウリハムシであったことが分かりました。
この際には逃げられてしまいましたので、駆除はできませんでした。
基本的な防除方法として、
寒冷紗・反射マルチ、農薬、ネギ科の混植などが考えられます。
ニームオイルの忌避効果に関しては、この時点で前回の散布から、
7日 が経過しています。
私の畑では遭遇頻度が高くない為、
ニームの効果によって忌避できるかは疑問が残りますが、
遭遇頻度が低いのは、ニームオイルの葉面散布の効果なのかもしれません。
※一定の食害は継続して受けていることは書き添えます・・・。
アメリカミズアブ発見(2016/09/02)・・・播種34日後
発見時点では食害などの影響があったわけではありません。
またミズアブは腐敗した有機物を餌にする昆虫です。
その為、直接的に育成中の野菜を食害されることは少ないことと思います。
ヒメコガネ発見(2016/09/03)・・・播種35日後
こちらも発見時点ではかなり弱っていたこともあり、
葉の上でヨタヨタと瀕死の状態で出会いました。
様々な植物の葉を食べることがあるため、基本的には害虫であると言えます。
様々な植物の葉を食べる。幼虫は、地中で植物の根を食べて育つ。
芝や農作物を食害することがある。(引用)ヒメコガネ|昆虫エクスプローラ
また、コガネムシはC/N比の高い農業資材を投入した際に、
それを好んで訪れるとも言われます。
畑内で見かけた場合は、
熟成不足な農業資材の利用がないかを確認した方がいいかもしれません。
「地中で植物の根を食べて育つ。」事から、
目に見える葉の食害とは違って、根を食い荒らされた場合非常に面倒です。
敷きワラを株元に施工(2016/09/03)
ちなみに同日、キュウリの株元に対し敷きワラを施工しました。
アブラムシによる被害によるものか、
雨による土の跳ね上げによるものかはわかりませんが、
葉に褐色状の斑点が多く見られるようになった事に対しての処置です。
※以下は9/6撮影です。
「炭疽病」か「キュウリ斑点細菌病」か、
何かしらの細菌性の病気にかかっている葉であると推測できます。
病害虫・生理障害情報 野菜栽培での病気 害虫 生理障害情報 | タキイの野菜 【タキイ種苗】
アオムシ被害を確認(2016/09/05)・・・播種37日後
アブラムシへの殺虫効果に満足していたキュウリに、
新たな被害が発生しはじめました。
アオムシ被害です。
以下は一日違いのキュウリの生育状況ですが、
葉にちらほらと穴が開けられているのが確認できます。
現時点では、見つけ次第のテデトール対応を行いました。
生育順調(2016/09/06)・・・播種38日後
播種から38日が経過しています。
それぞれの株が大きく育ってきています。
開花・幼実の確認(2016/09/06)・・・播種38日後
この日は十分に株も成長して順調に育っていた為、
下から7節までの葉、脇芽、幼実を剪定することにしていました。
途中まで切除すると写真でもよくわかるのですが、
この頃には、既に花も咲き、幼い実が出来始めています。
※なお、この幼実は以下の「7節以下切除」によって、同時に切除しています。
下から7節までの葉、脇芽、幼実を剪定(2016/09/06)・・・播種38日後
春植えのキュウリでは一切、摘芯・剪定を行わずに生育してきましたが、
秋キュウリでは株元から7節目までの葉、脇芽、幼実を剪定し、
切除するようにしました。
この手法は以下のキュウリ生育方法で紹介されていたものです。
整枝
7枚以下の花・脇芽を取る。
(脇芽から)3枚目の葉の長さが5cm以上の時摘芯する。収穫
花付が多すぎるときは花まるで収穫する
変形果は小さいうちに収穫し、他の果実の肥大を助ける。
収穫用幼実の確認(2016/09/13~15)・・・播種45日後
7節以下の葉の切除を行ってから1週間が経過し、
切除時点でなっていた実を切除してから、新しい実が大きくなり始めてきました。
実が一旦大きくなり始めると日に日に大きくなっていくのがキュウリです。
2016/09/15(早朝)時点のサイズです。
まだ少し小さめではありますが、もう食べられるサイズになっています。
この頃はもう(気分的にかもしれませんが)、
朝と夕方でサイズが一回り変わっている気さえしてきます。
2016/09/15(夕刻)時点のサイズです。
※角度が違って分かりにくいですが、一回り大きくなっています。
初収穫(2016/09/16)・・・播種48日後
キュウリは、ついつい丸一日畑をチェックしなかっただけで、
食べごろを過ぎてしまうものです。
その為、まだキュウリの成長過程では、
うっかり大きくなりすぎないように、早め早めに収穫するといいと言われます。
※大きくなりすぎた実が成ると、株の勢いが落ちてその後の収量が減ると言われます。
そこで早めの収穫をすることとしました。
これがあと1日置いておくと、食べごろギリギリになるところがキュウリの怖さ。
初収穫では概ね18cm位の長さで収穫を行いました。
種のパッケージには収穫までの日数は明記されていませんが、
播種~収穫のグラフを見る限り、
「6月1日播種で7月10日~収穫開始」と考えると、
39日で収穫可能と読み取れます。
今回は「ポット播種→徒長→定植」と少しポット上で寝かすことになりましたので、
最良の条件より、少し遅めの収穫となりました。
7節以下切除の対応を行っていなければ、
そのままなっていた幼実が1週間程度、早く収穫できていたでしょうから、
その場合、41日で収穫ができていた計算になります。
結果、39日収穫と遜色がないものと言えます。
苗の状況が変わりましたら、またお知らせしていきます。
トーホク交配 秋どりキュウリ はやみどり(品種番号 07066)
この「キュウリ〔秋とれキュウリ・はやみどり/種〕」は以下を利用しています。
Rakuten Promotion
JAN:4974960070662
店頭での商品検索依頼などには以下のバーコードが利用できます。
種の見た目とサイズは以下のようなものが入っています。(2016年)
種のサイズとしては比較的に大きい部類になるでしょうか。
※見えにくいですが、皿の底のグリットは1mm方眼です。
スケジュール(ガントチャート)
この野菜育成の日程は以下を予定しています。
当サイトでご紹介している各商品・苗・種等の結果は、
あくまでも私1個人が使用した結果としての1例です。
各商品・苗・種等の品質、良し悪しなどを表すものではありません。
個人的な興味で正しい時期以外の作付や、使用方法を逸脱した利用方法など、
興味を感じたものを自己の責任において試しているものもございます。
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公開日:
最終更新日:2016/09/17