家庭菜園から農家への記録

【収穫0】人参〔はやどりにんじん・光輝/種〕 2016春

家庭菜園を始めて後半に植えたニンジンが失敗に終わりました。
色々と害虫被害に遭うという結果になり、うまく成長しないまま、
真夏に入って完全に生育が止まった状態に入ってしまいました。
一つの失敗例としてご紹介しておきます。

 

人参〔はやどりにんじん・光輝/種〕 2016春

ニンジンを始めて作るという初心者の私は、
痛恨のミスを犯しました。

それは「アブラムシの寄生に気付かなかった」という事です。

葉の成長が止まっているように感じつつも放置し、
若い芽が食害(厳密には生育阻害)されていることに気付くのが遅すぎました。

 

播種(2016/04/30)

当時はサイト運営など全く考えていなかったこともあり、
あまり写真などが残っていません。

土壌は急場しのぎで用意したものに作付しました。
真砂土とバーク入り腐葉土、腐葉土を混ぜた(今思えば)高炭素環境による育成でした。

大根の播種は妻にやってもらった事もあり、
後述する種の1袋をすべて播種するという大胆な播種になりました。

 

発芽確認(2016/05/10)・・・播種10日後

雨が降ると表土がカチカチに固まる土壌の為、
発芽まで非常に長い時間がかかりました。

最初だったこともあって、正直不安になりました。
何はともあれ、無事発芽した喜びの撮影でした。

early-carrot-brilliancy_2016spring_st01

出芽確認

 

あまり写真が残っていませんが、
最初の頃は順調に成長しているかのように見えました。

 

生育順調(2016/06/26)・・・播種57日後

生育が進み、葉が生い茂ってくるようになりました。
生育は順調に進んでいるように感じていました。

early-carrot-brilliancy_2016spring_st02

順調に生育

 

一部の成長不良(2016/07/04)・・・播種65日後

生育が進み、発芽が遅かった部分の成長が、
殆ど止まっているように感じ始めたのはこの頃です。(畝の奥の方)

単に遅く発芽したから、天候と合わないのかな程度に感じていました。

early-carrot-brilliancy_2016spring_st03

順調に生育するも一部が育たない

 

テントウムシの寄生を確認(2016/07/05)・・・播種66日後

この畑でもついに益虫のテントウムシが出てくれた!
そう喜んでシャッタを押したのを覚えています。

いや、今思えば喜んでいる場合じゃないんですよね。。。
むしろ、テントウムシが来てからでは対応(認知)が遅いという事実。

early-carrot-brilliancy_2016spring_st04

テントウムシ先生登場

 

※今だから、振り返ってみると見える・・・。
しっかりと既にこの時点で、アブラムシとアブラムシ護衛隊のアリが写っています。
テントウムシとの三つ巴の戦い模様。

 

キスジノミハムシの寄生を確認(2016/07/06)・・・播種67日後

これまでダイコン、キャベツ、白菜・・・多くのアブラナ科野菜が被害に遭った
「キスジノミハムシ」がニンジンにも寄生するようになっていました。

特に葉を食べられている印象はなかったのですが、
ニンジンの葉は切れ葉が鋭いので、
食害が見分けにくく気づかなかっただけだと思います。

early-carrot-brilliancy_2016spring_st05

キスジノミハムシ寄生

 

キスジノミハムシの食害に関しては以下でご紹介しています。

 

不明害虫を発見(2016/07/07)・・・播種68日後

この害虫は実害は見当たらなかったこと、
そんなに頻繁に出現するようでもないので、
深い追せず、種別同定を諦めました。

おそらくハムシ系だと思うのですが、何だったんでしょうかね。
一応、処分は行いましたが。

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不明な虫の飛来

 

処分ではまず、ニームオイル原液をそのまま滴下して様子を見ました。
しばらくすると、ポトリと地面に落ち、かなり弱っている印象でした。

が、いつまでも息絶えることがなく残酷だったため直ぐ処分しました。

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ニームに弱らせる効果あり

 

2016/07/27に別畝のニンジンで発見した虫で似たようなものがいました。

こちら微妙に色と形が違うから、昆虫は同定が難しいですね。

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不明な虫の飛来2

 

アゲハ蝶の産卵を確認(2016/07/17)・・・播種78日後

これまでアブラナ科野菜ではアオムシ被害を多く受け、
蝶が害虫であるという認識にすっかり変わってしまっている自分でしたが、

アブラナ科の野菜にトンネルを施工したこともあってか、
安心しきっていて、ニンジンはノーマーク。

そこへ、ニンジンに産卵する蝶を見つけ、
「ニンジンもかよ・・・」と嘆いたのを覚えています。

 

丁度、この頃からニンジンに寄生した「アブラムシ」の存在を意識し始めます。

遅すぎる認知でした。

 

アブラムシの寄生を確認(2016/07/17)・・・播種78日後

そう、この一番気づくのが遅れ、
最も大きい被害を出した害虫がこの「アブラムシ」でしょう。

じわじわボディーブローのようにニンジンの体力を奪っていたようです。

 

テントウムシが出現した時から、既に 12日 が経過しています。

テントウムシが居たというサインでその時に気付くことができたとしても、
このニンジンの成長が順調になったかと言えば、既に遅かったでしょう。

気付いた頃には既にこの有様です。

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アブラムシの寄生

 

見ただけで発狂しそうな群がりっぷり。

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もはやアブラムシタワー

 

寄生されやすい葉は若い葉が大半です。

次々に出てくる若い葉を、若いうちから食害(汁を吸う)し、
株自体の生育を阻害している状態になります。

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若芽がターゲットに

 

ニンジンを植えた畝のある部分のみ寄生が酷い状況になっていました。
アブラムシエリアが葉の高さが低くなってしまっています。

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生育が著しく弱いエリア

 

アブラムシ株の除去(2016/07/24)・・・播種85日後

芽出したばかりの若芽に続々と群がっていくアブラムシ。
食べないと決めたニンジンでも、気分は決していいものではありませんね。

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芽が早速被害に

 

なお、アブラムシ被害に早く気付くには、
根元にできた「アリ塚」がわかりやすいサインです。

周りの土よりもより細かい土が山のように盛り上がっています。

アリはアブラムシの出す体液を求めて来るため、
アブラムシの居るところ、アリ有りです。

また、アリはアブラムシを守るという役割も受け持っているようです。

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アリ塚は危険のサイン

 

被害に遭っている株を除去していますが、
やはりあまり生育が進んでいるようには見えませんでした。

株が痩せている印象でした。

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葉が少なすぎる

 

全撤去(2016/08/12)・・・播種104日後

結局、(アブラムシに寄生され)生育が止まってから、
あまり成長している印象が得られず、株の撤去を行いました。

そもそも、間引きが十分ではない為、
株同士が混み合っている部分が多くありました。

全てがアブラムシ起因の生育不良とも言えませんが、
散々たる結果となりました。

順調に成長することができず、真夏の暑さに突入して、
ちゃんと生育ができなくなったとも考えられます。

 

撤去してみると、ニンジンらしくはなっていますが、
気分的には食べたいと思える状況でもなく、撤去して終了としました。

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全撤去するもやはり生育不良

 

アブラムシへの対応はどうしたのか?

株を撤去したのはいいとして、
アブラムシを発見してから、どういった対応を取ったのか?ですが、

実は「何も対策は打ちませんでした」

 

この際、このニンジンをバンカープランツ(天敵温存植物)ではありませんが、
おとり植物として働いてもらう選択をしました。

アブラムシがニンジンに付いている間は、
少なくとも他の植物への一定の影響は抑えられると考え、
そのままニンジンをおとりにアブラムシを飼う状態にしました。

そこから、ニンジンに付いたアブラムシを、
一気に株ごと引き抜き、焼却処分で殲滅(ニンジン寄生分)という形にしました。

 

普通は、大切なお野菜にそういう選択ができないものと思いますので、
その後に、キュウリでアブラムシに対して効果のあった方法を選択されるといいかもしれません。

 

今回の播種で種をすべて使い果たしてしまいましたので、
新たに同じ種を再購入して、秋人参としての播種を行ってリベンジしています。

 

トーホク 人参〔はやどりにんじん・光輝/種〕 品種番号 02601-F

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種パッケージ・植え方

 

種の見た目とサイズは以下のようなものが入っています。(2016年)

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ニンジン種(早どりにんじん光輝)

 

種のサイズとしては小さく塗れた手には纏わりついてくるタイプの種です。

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ニンジン種(早どりにんじん光輝)

 

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スケジュール(ガントチャート)

この野菜育成の日程は以下を予定しています。

 


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