不定植物同定
敷地内に発生し芽出した雑草を育て、どのような種であったのかを同定するシリーズ。
同定が行えた後には芽出した若葉の形態からでも、
およその推測が行えるような参考資料になると思い残します。
若葉の状態ではどんな植物でも同定は難しいもので種別が定まりにくいものです。
ですので、あくまでも参考にはなりますが、雑草を引く際の参考になればと思います。
目次
これが雑草なのかを実際に同定
そんなことから、庭や畑に生えてきた若葉の草を、
実際に育ててみて、どういった分類の植物なのかを同定し、
雑草であるかを確かめる試みを行っています。
以下は、草刈りの際に株を移植し飼育を行っている植物です。
しかし筆者はまだ「雑草が何なのか」を分かっていません
ある時、妻と話していて、こんなフレーズを聞きました。
「花なのか雑草なのかさえ、わからんのかい」
妻の言葉ではありませんが、
この言葉を耳にした時に私が感じたのが、
「オレもたぶん、わからない」です。
Wikipediaでは雑草は以下のように定義されています。
雑草(ざっそう)とは、人間の生活範囲に人間の意図にかかわらず自然に繁殖する植物のことである。通常、草(草本)についていう[1]。雑草を単に草という場合もある(草刈りなど)。
(引用)雑草 – Wikipedia
要は「人が植えたもの、勝手に生えたもの」の違いが雑草の定義であると言えます。
逆にどんな見慣れた草、生命力の強い草であっても、
誰かがそこに意図して植えた時点で、それはもう雑草ではないということです。
そこに存在する経緯や歴史など誰にもわからない
生えている場所や生えている周囲が手入れをされているか否かで、
その草が意図して存在しているのかは、なんとなくわかります。
その他の草が除去されているにもかかわらず、
その草木のみが残されているなら、
それは持ち主にとって「雑草ではない」のでしょう。
これは誰でもなんとなく感覚的にわかると思います。
しかし、うっそうと繁ってしまった庭の中から、
植物の種別を同定し、いわゆる雑草のみを残して草刈りを代行するという偉業は、
おそらく何人たりもできないでしょう。
定義は哲学的な世界へさえ・・・
ラルフ・ウォルドー・エマーソン(アメリカ合衆国の思想家、哲学者、作家、詩人、エッセイスト。無教会主義の先導者)は以下のような言葉を遺したようです。
『雑草とは、その美点がまだ発見されていない植物である。』
現代においては「美点」は「有益性」という場合が多いでしょう。
美しいと感じるだけでなく、
人類にとって何らかの役に立つ有益性が発見された時点で、
その草は、雑草の分類から解かれるのでしょう。
簡単に「雑草」などとタグを付けていい草なんて、
実はないんじゃないだろうかとさえ感じてしまいます。
分かりやすい「ヨモギ」の扱われ方
道端の雑草の中で有名どころと言えば、
ドクダミ、ヨモギ、つくし などでしょうか。
私は「よもぎ餅」が結構好きなこともあって、
植物としての「ヨモギ」も見つけると嬉しく感じてしまいます。
いや、むしろヨモギは栽培したい。そう思っています。
しかしこれまでもよく言われてきた言葉に、
「ヨモギは雑草や」です。
食用なのに家庭菜園することが変?
餅に入れられて、食用にさえされるヨモギが雑草として扱われている。
生えて欲しくない所に生えるから雑草という事なのでしょう。
しかし、いざ栽培しようとすれば「そんな雑草を・・・」と言われ、
ヨモギを採取してこようと道端のヨモギを取ろうとすると、
「それは犬の小便まみれだろうな・・・」と言われる。。。
必要な時に使いたいのに、育てれば雑草。
拾おうとするとゴミのような扱い。
正直、本当にヨモギは雑草なの?
もう、どんな益草だって雑草なんだからね!!
道端にもし、、、
大葉が生えていても、それは雑草。
フキが自生していても、それは雑草。
山に自然に生えている、タケノコも松茸も・・・
全部、雑草ってことになるんだから。
何故なら、人が植えも育てもしていないから。
だったら、どんな草も人の手で植えていれば、
雑草なんて呼ばせない。
そんな、ひじょーに偏った思考になってしまうのです。(現在の筆者)
ここでは、筆者が種別特定できず未同定の植物を、
若葉の頃から実際に育てて、若葉の頃と育った生末をご紹介するものです。
自然にご自宅の庭などに生えてきた植物が、
将来的にどのような風貌に育ち、どんな花を咲かせたりするのかを、
調べることができればと思い、このシリーズを始めました。
何かの際にお役に立てますと幸いです。
各投稿のタイトルでは「雑草」という文字を使ってはいますが、
本心ではない部分はあります。
しかし「道端の草をなんて呼ぶ?」
「道草?」
やっぱり「雑草」
雑草という言葉があまりに広義で一般的過ぎて、使わざるを得ない。。。
なんというジレンマ。
公開日:
最終更新日:2016/08/10