家庭菜園から農家への記録

不定植物同定

敷地内に発生し芽出した雑草を育て、どのような種であったのかを同定するシリーズ。
同定が行えた後には芽出した若葉の形態からでも、
およその推測が行えるような参考資料になると思い残します。

若葉の状態ではどんな植物でも同定は難しいもので種別が定まりにくいものです。
ですので、あくまでも参考にはなりますが、雑草を引く際の参考になればと思います。

 

これが雑草なのかを実際に同定

そんなことから、庭や畑に生えてきた若葉の草を、
実際に育ててみて、どういった分類の植物なのかを同定し、
雑草であるかを確かめる試みを行っています。

以下は、草刈りの際に株を移植し飼育を行っている植物です。

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不定雑草(ZS0001)

葉の形は「倒披針形」をした若葉が数枚付いて、葉の表面は波を打っているように見えま ...
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不定雑草(ZS0002)

葉の形は「へら形」をした若葉が数枚付いて、葉の周囲には鋸葉の形状をしています。 ...
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不定雑草(ZS0003)

葉の形は「楕円形」をした若葉が数枚付いて、葉の周囲には緩い鋸葉の形状をしています ...
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不定雑草(ZS0004)

葉の形は「へら形」をした若葉が数枚付いて、 葉の周囲にはポツポツと棘のようなもの ...
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不定雑草(ZS0005)

葉の形は「倒披針形」をした若葉が数枚付いて、葉の表面は波を打っているように見えま ...
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不定雑草(ZS0006)

葉の形は「楕円形」をした若葉が数枚付いて、葉の周囲は鋸葉のように見えます。 また ...
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不定雑草(ZS0007)

葉の形は「広線形」とでも言うのでしょうか。葉の周囲は全縁になっています。 葉裏は ...
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不定雑草(ZS0008)

葉の形は「広披針形」の鋸葉のように見えます。 葉裏は表に比べて若干白いものの表と ...
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不定雑草(ZS0009)

葉の形は「線形」の全縁のように見えます。 葉裏は表とほぼ変わらない状態です。 こ ...
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不定雑草(ZS0010)

葉の形は「広楕円形」の全縁の葉が連なっています。 葉裏は赤みを帯びた紫色になって ...
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不定雑草(ZS0011)

葉の形は「心形」の鋸葉の若葉です。 葉裏も葉表とほぼ同じで葉脈が少し目立つくらい ...
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不定雑草(ZS0012)

葉の形は「広披針形」のゆるやかな鋸葉の若葉です。 また葉脈が少し赤みを帯びていま ...
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ヤハズソウ〔暫定〕(ZS0013)

葉の形は「楕円形」のゆるやかな全縁の若葉です。 また葉脈が筋状に幾重にも見えてい ...
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不定雑草(ZS0014)

葉の形は「広線形」のゆるやかな鋸葉です。 葉が部分的に赤みを帯びているようですが ...
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不定雑草(ZS0015)

葉の形は「広披針形」のゆるやかな全縁の若葉です。 葉脈がはっきりと赤くなっている ...
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シソ(大葉・青しそ)〔済〕(ZS0016)

葉の形は「広披針形」のゆるやかな鋸葉です。 葉脈が立体感のあるはっきりした特徴的 ...
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不定雑草(ZS0017)

葉の形は「広線形」の全縁にも見える非常に細かな鋸葉です。 葉裏は葉脈が立体的に盛 ...
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不定雑草(ZS0018)

葉の形は「披針形」の鋸葉です。 葉の周囲が赤みを帯びている印象的な葉になっていま ...
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不定雑草(ZS0019)

葉の形は「披針形」の切込みが深い鋸葉です。 葉が少し肉厚な状態の若葉で表裏はほぼ ...
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不定雑草(ZS0020)

葉の形は「広線形」の全縁で茎が赤みを帯びた印象的な双葉です。 葉裏は茎と同じ赤み ...
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不定雑草(ZS0021)

葉の形は「広線形」の鋸葉が3枚の形状で緑が鮮やかな葉です。 葉裏は少し赤みを帯び ...
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不定雑草(ZS0022)

葉の形は「広線形」の鋸葉が3枚の形状で緑が鮮やかな葉です。 葉裏は少し赤みを帯び ...
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オッタチカタバミ〔暫定〕(ZS0023)

葉の形は「心形」の全縁が3枚でクローバーのようですが、 茎は立ち上がり、傍らには ...
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コモチマンネングサ〔暫定〕(ZS0024)

葉の形は「広披針形(?)」の葉が連なっています。 特徴的な形で触ると葉がすぐに取 ...
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不定雑草(ZS0025)

葉の形は「広披針形」の緑と紫のコントラストが美しい葉が印象的です。 葉裏は紫色を ...
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不定雑草(ZS0026)

葉の形は「披針形」で鮮やかな緑と光沢を持った若葉をしています。 葉の裏は葉の表の ...
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不定雑草(ZS0027)

葉の形は「倒心形」でしょうか。立ち姿にこの葉の形はとても印象的です。 葉の裏は葉 ...
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不定雑草(ZS0028)

葉の形は「矢じり形」でしょうか。特徴的な三枚葉をもった若葉です。 葉裏は少し白く ...
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不定雑草(ZS0029)

葉の形は「広線形」をした全縁の葉で周囲が波を打っています。 葉表は笹のような姿で ...
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不定雑草(ZS0030)

葉の形は「広披針形」をした葉で全縁の葉です。 葉裏は葉脈がはっきりとした姿です。 ...
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不定雑草(ZS0031)

葉の形は特徴的な雑草な形でなんと分類したらいいのか分かりません。 しゅんぎくなど ...
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不定雑草(ZS0032)

葉の形は特徴的な「糸状」をしている全縁の直線的な姿をしています。 葉に表裏がある ...
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イヌホオズキ〔済〕(ZS0033)

葉の形は「広披針形」でわずかに鋸葉の雰囲気がある葉をしています。 葉の葉脈ははっ ...

 

しかし筆者はまだ「雑草が何なのか」を分かっていません

ある時、妻と話していて、こんなフレーズを聞きました。

「花なのか雑草なのかさえ、わからんのかい」

妻の言葉ではありませんが、
この言葉を耳にした時に私が感じたのが、

「オレもたぶん、わからない」です。

 

Wikipediaでは雑草は以下のように定義されています。

雑草(ざっそう)とは、人間の生活範囲に人間の意図にかかわらず自然に繁殖する植物のことである。通常、草(草本)についていう[1]。雑草を単に草という場合もある(草刈りなど)。

(引用)雑草 – Wikipedia

 

要は「人が植えたもの、勝手に生えたもの」の違いが雑草の定義であると言えます。

逆にどんな見慣れた草、生命力の強い草であっても、
誰かがそこに意図して植えた時点で、それはもう雑草ではないということです。

 

そこに存在する経緯や歴史など誰にもわからない

生えている場所や生えている周囲が手入れをされているか否かで、
その草が意図して存在しているのかは、なんとなくわかります。

その他の草が除去されているにもかかわらず、
その草木のみが残されているなら、
それは持ち主にとって「雑草ではない」のでしょう。

これは誰でもなんとなく感覚的にわかると思います。

 

しかし、うっそうと繁ってしまった庭の中から、
植物の種別を同定し、いわゆる雑草のみを残して草刈りを代行するという偉業は、
おそらく何人たりもできないでしょう。

 

定義は哲学的な世界へさえ・・・

ラルフ・ウォルドー・エマーソン(アメリカ合衆国の思想家、哲学者、作家、詩人、エッセイスト。無教会主義の先導者)は以下のような言葉を遺したようです。

『雑草とは、その美点がまだ発見されていない植物である。』

(引用)エマーソン『雑草とは、その美点がまだ発見されていない植物である。』|インクワイアリー

 

現代においては「美点」は「有益性」という場合が多いでしょう。

美しいと感じるだけでなく、
人類にとって何らかの役に立つ有益性が発見された時点で、
その草は、雑草の分類から解かれるのでしょう。

 

簡単に「雑草」などとタグを付けていい草なんて、
実はないんじゃないだろうかとさえ感じてしまいます。

 

分かりやすい「ヨモギ」の扱われ方

道端の雑草の中で有名どころと言えば、
ドクダミ、ヨモギ、つくし などでしょうか。

私は「よもぎ餅」が結構好きなこともあって、
植物としての「ヨモギ」も見つけると嬉しく感じてしまいます。

いや、むしろヨモギは栽培したい。そう思っています。

 

しかしこれまでもよく言われてきた言葉に、

「ヨモギは雑草や」です。

 

食用なのに家庭菜園することが変?

餅に入れられて、食用にさえされるヨモギが雑草として扱われている。

生えて欲しくない所に生えるから雑草という事なのでしょう。

 

しかし、いざ栽培しようとすれば「そんな雑草を・・・」と言われ、

ヨモギを採取してこようと道端のヨモギを取ろうとすると、
「それは犬の小便まみれだろうな・・・」と言われる。。。

必要な時に使いたいのに、育てれば雑草。

拾おうとするとゴミのような扱い。

 

正直、本当にヨモギは雑草なの?

 

もう、どんな益草だって雑草なんだからね!!

道端にもし、、、

大葉が生えていても、それは雑草。

フキが自生していても、それは雑草。

 

山に自然に生えている、タケノコも松茸も・・・
全部、雑草ってことになるんだから。

何故なら、人が植えも育てもしていないから。

 

だったら、どんな草も人の手で植えていれば、

雑草なんて呼ばせない。

そんな、ひじょーに偏った思考になってしまうのです。(現在の筆者)

 

ここでは、筆者が種別特定できず未同定の植物を、
若葉の頃から実際に育てて、若葉の頃と育った生末をご紹介するものです。

 

自然にご自宅の庭などに生えてきた植物が、
将来的にどのような風貌に育ち、どんな花を咲かせたりするのかを、
調べることができればと思い、このシリーズを始めました。

何かの際にお役に立てますと幸いです。

 

各投稿のタイトルでは「雑草」という文字を使ってはいますが、
本心ではない部分はあります。
しかし「道端の草をなんて呼ぶ?」

「道草?」

やっぱり「雑草」

 

雑草という言葉があまりに広義で一般的過ぎて、使わざるを得ない。。。

なんというジレンマ。

公開日:
最終更新日:2016/08/10

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